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みやまnoしずく

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ことば書きの練習。 現代川柳・現代短歌を書き連ねています。(短歌多め)
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2017年2月の記事一覧

現代川柳練習04

脱げかけのくつ下盗む聖なる夜

レントゲン写らぬ心拍子抜け

悪ものにBCGを見せつけん

直撃を避けたはずでも胃が痛い

ひとつだけ正解のあるプッシュフォン

型どりを上手くできずに三十二

自販機に押し込むコインはるうらら

オレンジを潰した音と朝焼けだ

足跡を辿り至った仏壇よ

保守系で在ろうと誓う精神科

明日は晴れ自殺日和だおめでとう

目の下のクマが冬眠から覚める

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現代短歌練習17

2.26事件を想う

睦月末、御国の為と流し血は気付けば我の股より流る

灰色の空にビラ舞い東京は現実に帰し棺桶を喚ぶ

詰将棋若人贄に軍政へ勇み行けよと老害喚く

詰襟の群れの向こうに過る影氷雨の線は無情に降りて

大陸で底冷えせぬか気にかかり両手擦りて暖を届けん

見てごらん白木の箱のふたの裏白髪の生えし僕らの姿

幸福の寝屋が壊れし音がする夢見るときは終わりのようだ

嬰児の命叫びし必死さに

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現代短歌練習16

物言わぬ画面の向こうため息を感じて知らぬふりする夜更け

怠けずに働きなさい分かってるけれど響かぬ上面の笑み

心臓の内側に棲むヤマアラシ日曜の夜もぞりと動く

骨折をすれば信じて、いやいっそ次は死ぬから忘れておくれ

あと八日削る命の残高を次の生へと持ち越せたなら

白線を踏む遊びをば今してて落ちたら終わり火葬の許可を

深夜目を覚まし母の香手繰り寄せ早く私を迎えに来てよ

やかんから漏れる嗚咽

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現代短歌練習15

日本語の意味分からずに口ずさむへいじゅーどって共通語かも

ムダ毛処理する間を惜しみスマホ越し君の連絡待つ午後八時

「休みます」何度悲鳴を上げたならこの心臓は止まるのでしょう

必要とされる意味とかとりあえずカプセル詰めて飲み干し下す

ハンカチを落としたからね振り向いて順繰りに来るこころのひずみ

ざらついた部屋の片隅ルノワール死体役にはわたしがなろう

しゃあないよ脳の暴走バグですし死ななあ

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