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【feat.大塚リョーマ】いつものように幕が開き、ステージで歌うアナタへの、我々なりのエールを!【読むラジオ『もっとトークへ』Vol.8】
みやまる(以下みや):こんばんは、みやまるです。大塚リョーマくんとの「読むラジオ『もっとトークへ』」、今回で8回目かつ新年1回目! 2022年もよろしくお付き合いください。
大塚リョーマ(以下大塚):大塚リョーマです。年越えて続いたねー、めでたいねー。
みや:今回は事前にアンケートをとりましたので、そちらを踏まえてお話しします。まずは結果からどうぞ。
Q1
もしも『もっとトークへ』の二人でお笑いコンビを組むことになったら、ボケ・ツッコミのどちらをやりたいですか?
大塚:ボケ
みや:ボケ
Q2
Q1で答えた役割を、漫才・コントのどちらでやりたいですか?
大塚:漫才
みや:漫才
みや:少々乱暴な分け方かもしれませんが、ご了承ください。リョーマくんが、「ボケ」・「漫才」は意外だった。「ツッコミ」と「コント」でくるだろうな〜って勝手に思ってたから。
大塚:この二人でってのが大事で。みやまるさん絶対ボケやりたいだろうからツッコミ回ろうかとも思ったけど、それはそれで受け止め切れないだろうなって。前回のオープニング読んでもらえばわかるかと思いますが。
みや:その回答を聞けば納得です。
大塚:ツッコミってただただ辛辣なこと言っても成立しないし、受けてきちんと返さないといけないじゃないですか。
みや:これが正解ってのも無いしね。
大塚:そういえばみやまるさんがこの企画立ち上げるときに、「漫才の台本の練習をしたい」とも言ってましたね。ここまで続けみていかがですか?
みや:漫才も含めた会話劇の練習ね。ただそれがあんまり出来てる感じがしないので、ちょっと原点に立ち返ってあの質問をしたわけです。でも「文字にする難しさ」みたいのは勉強出来てるかな。
大塚:記事で伝わってるかわかりませんが、やってる時はバチバチに手の内を読みあってますからね。どつきあいですよ。
みや:リョーマくんがコントを選ばなかった理由も教えてください。この企画もある意味「ラジオごっこ」という、コントっぽさもあるけど……。
大塚:自分は大学卒業まではがっつり演技の勉強をしてきたんですけど、テレビでやってる最近のキャラクターコントを見てると、自分の学んできたこととは違うかなと。
みや:お笑いのコントと比べると、やっぱり感情の持って行き方みたいなものが違うかな?
大塚:情報量の違いかなあ。自分の演技を薄く受け取られてしまうのが怖いのかもね。あとみやまるさんに演技をやらせるのが心配。
みや:でしょうね!
大塚:バチバチにどつきあいしておりますが、もうしばしお付き合いくださいませ。『もっとトークへ』始まってるのよ!
みや:今度ちょっと「本物のしゃべり」の『もっとトークへ』もやりたいかな。
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大塚:このコーナーは今どうしても「話したい」トピックスを聞いてもらうコーナーです。話は聞くので命はとらないでください。
みや:ほな、にいちゃんから話してもらおうかいのう。
大塚:オレの話は『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』。
大塚:ブシロードとネルケプランニング製作、2017年にミュージカルを原作としてスタートしたアニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の劇場版になります。2021年6月公開、同年12月Blu-ray発売して、その後も劇場公開がされている作品です。
みや:ミュージカルからというのは、かなり珍しいですよね。
大塚:演劇学校、聖翔音楽学園に通う少女たちが、戯曲『スタァライト』と向きあい主役を目指しつつ、夜な夜な地下劇場で心情が具現化される「レヴューオーディション」で思いをぶつけあい、歌って踊って殴り合います。
みや:あんまり「演劇学校」ってワードと「殴り合い」って結びつかないんですが……。
大塚:もがきながらも自分たちの良さを再認識して、2年生で無事『スタァライト』を上演したのがテレビ版。ここで終わってもよかったのですが、スタッフが、ファンが、何よりも少女たちが望んだ物語の続きが劇場版。3年生になった彼女たちは学生、そして俳優としての進路に向き合うわけです。
みや:旅立ちのタイミングですからね。
大塚:無事舞台が終わったものの、少女たちの関係がギクシャクするなか、突如「レヴューオーディション」が再開。次元を越えた「ワイルドスクリーーンバロック」が始まり、変形した電車の上で血まみれになり、デコトラで清水寺の舞台を走り回り、日活っぽいロゴをバックに切腹を命じられ、どうぶつ将棋を指したりします。めちゃくちゃですね。わかります。
みや:え? これ、ひとつの作品の話ですよね? 『ポプテピピック』のアニメ化されてない4コマとかとごっちゃになったりとかしてないですよね?
大塚:そういう映画なんだもん。驚きの展開の中で、少女たちはお互いに正直に向き合い、それぞれの道を進んでいくのです。
すごいのが心理描写のための突拍子もない演出だけじゃなくて、わざわざアニメでやるかってくらいの照明オペレーション技術とか、登場人物が我々観客を意識してるシーンがあるんですよ。劇場体験として恐ろしい作品。将来の不安の中、自分を貫いて居場所を探しながら走り続ける少女たちの姿に活力をもらえます。走り続けるという意味では『レヴュースタァライト』は『マッドマックス』です。
みや:それぐらいインパクトの深い作品なら、「劇場体験」というところまで行くのも実感がこもってます。
大塚:行けるなら是非劇場で少女たちのキラめきに目を焼かれてくればいいと思います。しゃべりすぎました。みやまるさんのターン!
みや:対照的な作品を紹介することになりますが、よろしいでしょうか。『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』。
みや:まあもうすでにタイトルで全部説明しちゃってるけどね。お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹のエッセイを原作にしたNHKのドラマです。
「姉妹」と言いつつ、実は一緒に住んでて顔が似てるだけの赤の他人。そんな二人と阿佐ヶ谷の人々との交流を描いたハートウォーミングコメディです。お笑いをこの年齢で続けられるのか、やっぱり結婚はしたほうがいいのか。そうしたテーマは普遍的だけど、「偽の姉妹」が「二人」で「のほほんと」乗り越えようする姿に癒されもしたり、笑いもしたりでしたね。
大塚:コンビとはいえ他人と一部屋で生活。みやまるさんだったら出来ます?
みや:絶対無理! でもそう思うからこそ憧れるわけです。
大塚:阿佐ヶ谷、生活するにはちょうどいいですよね。確かに「のほほん」とした個人経営の居酒屋あったりライブハウスあったり。
みや:都心からほどよく離れてるから、賑やかだけどやかましくないのが本当に過ごしやすいです。俺が通ってる講談教室が中野に移転する前は阿佐ヶ谷だったので、一時期月イチで通ってました。だから阿佐ヶ谷姉妹が活躍してるのを見るのは、本当に嬉しいよね。意外にも制作はNHK名古屋なんだけど。
大塚:新宿から吉祥寺間ぐらいで活動してるエンターテイナーたちの、のびのびしながらも熱も持っている感じ、わりと好きです。
みや:阿佐ヶ谷姉妹のお二人は、上沼(恵美子)さんくらいになっても、今と同じ感じでやってる気がする。ゆるーくながーく、私も応援させてもらいますわ。オホホホ~。
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みや:ベタだけど「ケッキョク、この曲!」という音楽の話をするコーナーになります。
大塚:今回はみやまるさんからのお題です。
みや:「“歌”や“歌うこと”そのものがテーマの曲」です。
大塚:壮大なテーマですけど、話しあっていきましょう。何の曲選んだんですか。
みや:ちあきなおみ『喝采』。
みや:いろいろ考えてはみたものの、やっぱり「歌う歌」はこれがナンバーワンというか。もしかしたら昭和歌謡曲でいちばん好きかも。
大塚:歌う姿から重めの回想入って、<それでもわたしは 今日も恋の歌 うたってる>に回帰していくの、壮絶ですよね。そして説得力のある歌唱力。
みや:俺すごい昭和歌謡が好きなんだけど、自分が昭和歌謡に求めるものが全部入ってる感じするんだよ。ドラマ、はかなさ、日本語の美しさ、歌声の強さとしなやかさ。全部入ってる。「ドラマ」については、ちあきなおみ本人が、かつて歌詞に近い体験をしたらしいという話も聞きます。
大塚:実体験を元にした壮絶な内容の歌で、そこに『喝采』ってタイトルつけたのもすごいよね。
みや:『喝采』って言葉もインパクトあるし、その言葉の強さに影があるのも好きなポイント。悲しいけど、悲しすぎないんだよ。ちあきなおみの歌声って。
大塚:心に沁みる昭和歌謡、いいんじゃないですか。
みや:仕事辞めてなんもやることない時、深夜に延々とちあきなおみ流しながら麻雀と将棋のアプリやってたね。『四つのお願い』や、友川カズキが作った『夜へ急ぐ人』あたりも真夜中に聴くといいですね。
みや:リョーマくんお願いします
大塚:自分が選んだのはケッキョク、島村卯月(CV大橋彩香)『S(mile)ING!』
大塚:『アイドルマスター シンデレラガールズ』の登場人物、島村卯月の楽曲になります。
「頑張ります」が口癖で、どんな時でも明るい笑顔で憧れのトップアイドルを目指す女の子です。さっきの曲から、一気に明るいところに引っ張り出しちゃったんですけど。
みや:でもこれも『喝采』同様、「ステージで歌う歌」ですね。
大塚:島村卯月はゲームの中でも一番最初に出会う子で、そこまで強い個性の無いの女の子なんですけど頑張り屋さん。でも頑張りすぎて心が折れてしまうエピソードもあったりして。
みや:アイマスは未見ですが、この曲の歌詞とその設定をセットで見ると、島村卯月というキャラクター像が少しずつだけど見えてきますね。
大塚:そのアイデンティティに苦悩しながらも、ステージでこの歌を歌うエピソードがあるんですよ。作詞の八城雄太さん曰く、「努力を重ねてきた道のり(mile)があったからこそ、笑って(smile)歌える(sing)今がある」という意味がタイトルに込められているそうです。アイドルに憧れていた過去の自分、そしてその憧れのさらに上の「トップアイドル」を目指す自分が歌詞に描かれています。
みや:歌い続ける過程で、それこそかつてのちあきなおみのような辛い体験をするかもしれない。それでも、歌うことでまた前に進んでほしい。そんなことを思いました。
みや:曲調は対照的ですけど、ドラマのある曲が並びましたね。なにかこの2曲以外に「歌う歌」あります?
大塚:思い浮かばなかったですね。自分の中でバシっとこの曲になってしまって。
みや:迷ったのはイエモン(THE YELLOW MONKEY)の『JAM』かな。
大塚:『JAM』は言われてみるとそうだね。世間がどうなっていこうと、今ここで歌っている感じとか。
みや:さっき言った「ステージで歌う歌」では無いけど、そういう歌ももちろんあるわけで。
大塚:正直人前に立って歌うって、一回一回が奇跡みたいなもんじゃないですか。現在の状況だとなおさら。
自分そこそこアイドルオタクなんですけど、身の周りで最近一気にアイドルの卒業だとか解散だとかが報じられるようになりまして。
みや:このご時世ではそういう選択をせざるを得ないアイドルも、いつもより多くなってしまうかもしれないね。
大塚:今回の『オレアレ』も『ケッキョク』も卒業した人たち、そして今活動してる人たちにエール送れないかなって選んでました。今までやってきたこと、決断したこと、そしてこれからの未来に誇りを持ってねって。
みや:エールを送ることもいつでも出来るわけじゃないからね。伝えられるうちにちゃんと言わないと。幸い今はこうしていろんな発信の方法があるわけだし。
大塚:あなたはすごいんだぞ、だから自分でも見つけられたんだぞって。まあ向こうがこっち読んでくれてるかわかりませんがね!
みや:いつかなんかしらのタイミングで伝わると信じて、コツコツ頑張りましょうね。小さなことからコツコツとやで! やすしくん!
大塚:急な西川(きよし)師匠! まあ、note以外でもこの二人でなんかやりましょう。なんかあるかもしれない、ここまでのお相手は大塚リョーマと!
みや:みやまるでした! またお会いしましょう。さよなら〜。
みや:次はぁ〜、高円寺〜、高円寺です。
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(文中一部敬称略)