【エッセイ】女性の社会進出とハラスメント
とある女性映画監督によるパワハラ報道。ご本人は否定されましたが、男性スタッフの腹を蹴り、その結果、撮影監督とスタッフが降板するという事が起こっていたという内容でした。
過去、パワハラ・セクハラなどの多くは、男性から女性、男性から男性へののハラスメントとして話題になっておりましたが、女性の社会進出が進んでいる今、女性からのハラスメントが起こり得る状況だという事を女性自身が認識していないと、今後このような報道が増えてくるのではないかと思っております。
以前は偉そうにふんぞり返っていた管理職の多くの男性達は、周りからハラスメントと言われない様、ちょっとエッチなオヤジギャグも封印し、腫れ物に触るよう部下と接するのが当たり前の時代になってきました。怒鳴る、殴る、叱責するなどは言語道断。それと同じことを、令和の今、社会に進出する女性はしなくてはならないのです。
そして、会社の中でたまに見かけるのが、非常に気が強く、影響力を持ったいわゆる「性格のキツい」女性。彼女たちは、男が周りから非難されるのを恐れて、女に手を上げたり叱責できない事を知っているので、結構やりたい放題やってます。周りが何も言えないからです。一歩間違えば部下から上司への逆ハラスメント、女性から男性へのパワハラで訴えられる事になるでしょう。
「男性のほうが強いんだから、女性にはもっと優しくしなきゃ!」
残念ながら、今はこの理屈が通用する時代ではありません。
これは僕の頭の中にある個人的な印象なのですが、感情的になった男性の怒りは、例えるならば「フルスイングした鈍器で殴打する」感じ。それに対し女性の怒りは「鋭利な刃物で心臓をえぐり取る」感じです。男だ女だと言う時代ではない事は承知しております。しかし、性別により怒り方も違うのではないかと感じております。どちらも恐怖ですが、今まで社会的に弱者とされて来た女性の怒りは、男性に匹敵する以上のものです。
また、男性より女性の方が口が立つ方が多いかと思います。理詰めで追い込みまくり、パワハラだと訴えられない様ご注意下さいませ。