えらく雑な棒銀対策
相居飛車布教委員会の宮倉です。
皆さん、棒銀やってますか?私はやってません。
棒銀ってシンプルだけど破壊力あるし、強いですよね。
でもある程度対策を覚えておけば、単純な棒銀に単純にやられることはほとんどなくなるはずです。
腕力で負けるのはしゃーないけど、棒銀だけで負けるのはどうにかしようぜ!
ということで棒銀対策を雑に書いていきます。
グループAの戦法(矢倉・角換わり・相掛かり)についてです。
級位者向けです。有段者からするとツッコミどころもあるかと思うけど許して。
1.数で受ける(矢倉・角換わり)
棒銀は数の攻めなので、数で受けてやろうという方法。
1-1.矢倉
矢倉の場合、▲77銀▲78金の形にはしておきます。
▲79角~▲68角とすると、86地点への効きが増えます。
でも後手もアホじゃないので、△31角と引いて角の効きを通してきます。
そこで▲88銀と引き、争点をずらします。
86地点は相手の方が数が多いので、87地点に効きを足します。
△86歩▲同歩△同銀には▲87歩で、こちらのほうが数が多いので突破されません。
1-2.角換わり
矢倉編と似てますが、これも▲88銀と引きます。
あとは同じです。
でも、角が持ち駒にある場合はもっと有力な手があるので後述します。
(1-3.相掛かり)
相掛かりは△85銀型になることが多いので、同じことすると76の歩取られちゃうのでダメです。
2.銀交換は許す(共通)
棒銀で一番まずいのは飛車先突破されることなので、銀交換はいいけど突破はさせないという考え方。
危なそうだったら▲77銀を間に合わせれば、とりあえずなんとかなります。
△86歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛には▲87歩と打っておいて、相手の主張は通しますが一応突破はされません。
3.飛車の横効きで受ける(相掛かり)
基本的に相掛かり用の対策です。
飛車先を交換して▲26飛と浮き、▲77角▲88銀▲78金の形を作ります。
△86歩に対しては、▲75歩と突きます。
飛車の横効きが通るので、86地点の効きはむしろこちらが勝っています。
△87歩成には▲同銀で、さらに86地点の効きが増えます。
△34歩には▲86歩△77角成▲同銀で、やはり突破できません。
どこかで角交換して△44角(飛車取り)のような手はありますが、基本的に横に逃げておいて大丈夫です。
4.△86銀まで引っ張ってから逃げる(相掛かり)
意外と△86銀まで来られても大丈夫なパターン。
飛車先の歩を交換しておき、玉は居玉か▲58玉型にしておきます。
△86銀に対して▲66角と出ます。
△87銀不成に、▲83歩△同飛▲84歩と叩くと、飛車取りと銀取りが残ってどちらか取れます。
歩が2枚必要(単に▲84歩だと△76銀成が角に当たる)なため飛車先交換が必要、かつ△78銀成が王手にならない位置に玉がいることが条件です。
もちろんこんなに綺麗にはそうそう決まらないのですが、筋として知っておくと得です。
△34歩を先に突いておけよと思うかもしれませんが、棒銀側は角を狙って攻めているので、あっさり角交換になるのも悔しいところではあります。
5.▲56角で受ける(角換わり・相掛かり)
主に角換わり棒銀の対策。
基本的に、棒銀に対しては居玉で対応すること。こちらは早繰り銀が良い。
△95銀に対して▲56角と打ちます。
すぐに△86歩▲同歩△同銀は▲83歩で終了(68玉型だと△77銀成が王手になるのでイマイチ)。
△72角が定跡ですが、そこで▲66歩と突きます。
普通に見える△86歩▲同歩△同銀は、▲同銀△同飛と進め、▲77金。
以下、△82飛▲83歩△同角▲88飛のような進行で先手が指しやすくなります。
ちょっと戻って、▲56角△72角に▲88銀と引く手もあり、こちらは数で受ける+銀と角の働きの違いを主張するような展開になります。
端歩を受けた場合(角換わり)
これ見て
まとめ
どれか覚えときゃ応用が利くのでどうにかなる。軽率に玉を動くな。
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