僕のマリさんの日記
こんにちは。
先週の土曜日に行った、BOOK Marketで購入した、
僕のマリさんの日記集「すべてあたたかい海」を読んでいます。
僕のマリ、という、この変わったペンネームの作家さんは、時折、SNSで目にしていたので気になっていました。
ご自身の働いていたお店が舞台の「常識のない喫茶店」(2021)という、エッセイ本が話題になって、それがNHKのラジオドラマにまでなったらしく、ずいぶん評判が良いので、そのうち読もうと思っていたのですが、今回購入したのは、薄いノートみたいな日記です。
これは、本当に自費出版のブックレットのような装丁で、何かの雑誌の付録みたいで、面白いなと思ったのですが、もともと、この方は、同人誌の即売会で、作品を発表されていたそうです。
だから、こういう、手売りっぽいのに、慣れているのかな。
売り場の方が、「昨日、持ってきてくれたの。出来たばかり」と仰っていて、なんか、ライブ会場でCDを売る、インディーズバンドみたいだと思いました。
それで、まだ、全く読んだことがないのに、サインまで入っている、このファン向けみたいな小冊子を、面白そうなので買ってみました。
日記文学は、気楽に読めるので、いつでも好きです。
どこから読んでも、どこでもやめても自由。
ここの、noteを読むのに近い気がします。
今、読んでいるのは、2023年1月から3月のもの。
本当に、つい最近。
日記って、日常に季節的なものが、必ず入り込んできます。
花粉症とか、桜の話題とか、寒いとか。
日ごとの寒暖差で、調子が悪いみたいに書いてあると、うわぁ、この頃、私もそうだった!って、思ってしまう。
3月の日記には、新刊本が、池袋のジュンク堂で、ランキング入りして、「王様のブランチ」で紹介されたとあって、私は、テレビを見ないから、情報に疎いんだけど、やっぱり、すごく売れてるんだなと思いました。
今は、みなさん、SNSで情報を共有するから、話題のものが広がるスピードが速いのでしょうね。
だから多分、飽きられるのも速いんだと思うけど。
この方は、今30歳くらいかな。
結婚したばかりのようで、等身大のご自身の日常を、飾らない言葉で、描かれていて、とても好感が持てます。
若いのに、カッコつけたり、見え張ってなくて、正直に生きてる人なのかな。
読みやすい文章で、抵抗なくページが進みます。
奇想天外なエピソードが書かれているわけでもないし、有名人と交流があったりとか、そういう生活じゃないから、刺激的なものを読みたい人には、物足りないかも。
私くらいの、年齢になると、こういう、ゆったりした、日常がちょうど良いけど、ということは、著者は若者にしては、ちょっと、落ち着きすぎているのか?
でも、流行に踊らされないで、淡々と書いてくれたら良いなと、見守りたくなった作家さんです。
「常識のない喫茶店」も、早く読んでみよう。