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ダメなことなんてない


テーマは愛

私事ですが保育の仕事に就いたのが20代後半だったのでかれこれ25年も前になります。その頃の保育は…と言いたいところですが実は学校で学んだことも現場で学んだことも今に繋がっていて大筋のテーマは変わっていないと感じています。

ではそのテーマは?「愛」なんですよー。
じゃあ、その「愛」って何?好きーって気持ち?あるがままを受け入れる事?まぁ大雑把に言ってしまえばそうです。

「愛」とは哲学・倫理的には、エロース:Eros(欲求の愛)、アガペー:Agape(無償の愛)、フィリア:Philia(対等な愛)の3つに分けらます。そうした考えを基に現代に合わせると、愛とは「相手と上限関係なく対等な立場と考え、見返りを求めず、愛を与えることで自分の心を満たす」という意味になります。

https://qamo.jp/love/love/

受け入れ向き合うこと

では具体的にはどういった行動がそれにあたるのか見てみましょう。

0歳児クラスのお友だち歩き始めて行動範囲がとても広がりました。あっちいったりこっちいったりしてとてもうれしそうです。運動の発達もめまぐるしくちょっとした段差なら乗り越えてどんどん進みます。その中でその子が気に入った場所はテーブルの上。置いてある椅子を押しのけてテーブルの上に登り時には立ちあがりとても楽しそう。

テーブルの上でご満悦

この場合テーブルに登る行為が所謂NG行為でテーブルの上に登らないでねーとその子を諭す行為が行われると思いますがそこでもう一つ考えて「なぜテーブルの上に登るのか?」「テーブルの上に登る以外でこの子が満足できる環境はできないか?」とまずそのNG行動を否定することなく「こんなことができるようになったんだね」「登りたくなっちゃうよね」と一旦その行動を受け入れそれからそれ以外のところで昇華できる環境が構築できないかを考える。

見方を変えればメッセージ

大人の常識にそぐわない行為=NG行動と考えがちですが極端な話ですが特に我が小規模保育園に登園されている0,1,2歳児の行動にNG行動はないのです。そうダメなんてないんですよ。すべての行動は何かの表現でありメッセージでそれをどう捉えてどれだけいい環境を提供できるかが保育園が行う責務だと考えています。

ダメと言わなくてもいい保育

でもでも言っちゃいますよね?だって保育士でも親でも人間ですもの突発的にダメ!と言っちゃいますよね。言ってもいいんですただ言いっぱなしにはならずにそこから一歩踏み込んで考えられたら子どもたちに一歩近づくチャンスだと考えて信頼関係を構築していきましょう。

そしてそこからまた新しい何かが生まれるはずです。

めぐみ保育園 主任保育士 粕谷誠二


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