宮古島移住から一年 これからもこの島で
8月26日は神奈川県から宮古島に引っ越した日。一年前の26日、飛行機の窓から一眼レフを構え、一面に広がる大地と透き通った青い海を興奮したようすで眺めていた。
2019年1月27日、1通のSNSが私の人生を変えた。介護の仕事をしていた私は翌日に控えた介護福祉士の試験勉強に取り組んでいた。日付が変わる頃、突然スマホが鳴った。学生時代に知り合ったマスコミ関係者からのSNSだった。記者になりたいなら、今すぐ宮古島に来ないかという内容だった。念願の記者になれることに興奮し、試験勉強どころではなくなった。そして、5月に入社試験を受け、ついに宮古島で働くことが決まった。
引っ越しが8月になってしまったのは2つある。仕事と劇団のためだ。介護の現場は人手不足のため、急に辞めると人命に関わる。劇団ではちょうどその頃、東日本巡回公演プロジェクト担当だった私は水戸講演を成功させるため、暇さえあれば現地の人々に会い、チケット販売に精を出していた。私が突然引っ越すと、営業の司令塔が不在になってしまうため、劇団関係者への説明に時間を要した。
会社でトラブルが多発するなど目まぐるしい一年ではあったが、私は宮古島を離れる選択はしなかった。理由は様々ではあるが、一番は仕事先で出会った女性の「竹内さんなら、できるから諦めないで」という言葉を信じて宮古で頑張ると決めたからだ。
今月に入り再び転職したが、転職先はとても充実した会社だ。私にとっては初めて、組織のしっかりした会社で働くことになった。未経験な仕事が多く、上手く出来ない自分が情けなく、毎日反省会ではあるが、ここを乗り越えたらこの仕事は面白い。これからも、島の発展と島民の幸せのために汗を流したい。