職場の人間関係~>職場環境 ホーソン実験
職場において、人間関係と客観的な職場環境ではどちらが作業に影響があるでしょうか?
100年ほど前のアメリカでは、生産性向上を目指していろんな実験が行われていました。その中のひとつ、ホーソン実験からその答えがわかりました。
《ホーソン実験》
1920年代のアメリカ・シカゴ郊外ホーソンのウェスタン・エリクトリック社で、メイヨーとレスリスバーガーが中心となり『物理的な作業条件(照明の照度、室温、賃金など)と従業員の作業能率の関係性について』を明らかにするために行われた実験。
照明の照度upでは作業能率が上がりましたが、その後暗くしても能率は上がり、賃金、休憩、おやつ、などの物理的環境を変えてもとに戻しても、時間経過(慣れと経験)による作業能率の上昇は一環していたようですが、物理的環境を戻したことでの能率の変化は見られませんでした。
それよりも職場の人間関係や、目標意識や誇りのような感情の要素の影響が強い、という結論に達しました。
いわゆる 人は感情で動く生き物 ということで納得です。
極端に言えば、お給料が高くて年間休日が多いけど人間関係がよろしくない職場より、人間関係がいい職場のほうが働きやすい、ということですよね。
条件がびっくりするほど悪かったらそれはそれで問題ですが、どんなにいい条件の職場でも人間関係が悪ければ仕事がしにくくストレスが大きくなる、ということだと思います。
就職活動のときには人間関係まではわからないですし、大きい会社なら部署によって違うし、厄介な人が1人いるだけで職場の雰囲気は変わることもありますが、社風と社内の人間関係は共通するところがあると思います。
会社訪問や見学、面接の時に感覚を研ぎ澄まして、雰囲気や従業員同士の会話などを見るといいと思います。
ですがコロナ禍から、インターンシップや面接も対面ではなくオンラインで行う企業が多くなっているようなので、実際の雰囲気をつかむのが難しい時代ですが、離職率や定着率を調べてみたり、ネットでクチコミ情報を収集したりすると、わかる部分があるかもしれません。
人間関係が穏やかで楽しさのある、協力しあえる理想の職場が
世の中に溢れますように。