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女心と秋の空

パリに着いてとうとう風邪を引いた10月半ば。
お世話になった友人宅から引っ越した直後、それまで持ち堪えていた身体がばたんと落ちた。
あの頃は毎日の天気予報があてにならず、この写真を撮った数十分後に信じられない雨量で道が塞がれてしまった。(場所はパンテオン前のバス停)
買い物して帰ろうとスーパーに寄ろうにもあまりの巨大な水たまりがもはや川と化しており渡れなく断念したほどだ。
私にとってはこんな雨量のパリは初めてだった。
とにかく10月は不思議な天候の日が多かった。

たまたま続いた3連休は仕事のために勉強しようと計画していたけど、体調を整えるのにしっかりと時間を使った。
薬は使わずにドテラオイルをいくつかカプセルに入れて服用し、熱もありそうなかんじだったのでとにかく何度かミントのオイルを頭、首、脇の下、足の裏に塗布した。解熱にとても良かった!

本当はこの3連休の間に、昔パリでお世話になったマダムとお茶の約束をしていたのだけど、今回は断腸の思いで延期とした…またそう遠くないうちに会えるのを心待ちにして。

11月も1週間が過ぎ、そろそろ私も仕事を始めて1ヶ月となる。最初はまずこちらのやり方に慣れることに重点を置いていたので言葉もよくわからなく、ときに落ち込むこともあった。
だけど最近、今まで聴き取るのがむずかしかった同僚との会話も少しずつ慣れてきて、よりみんなと過ごすのが楽しくなっている。
仕事で必要な言葉以外にも、会話中にわからない単語や使い方を教えてもらうことが赤ちゃんみたいに楽しい。
以前ここに来る理由をつけるために、もう一度大学で勉強しようかとも考えた。実際、修士号は取得できず不完全燃焼で終わったことは私の心に大きく影響していたから。
だけど、私の心は「ただ、パリに住みたい」という気持ちに溢れていた。それを考えるだけで心が弾みわくわくしていた。
そして、今、よりはっきりと「生きたフランス語を話すこと」に喜びをとても感じている。

フランス語を初めて学んだ10年前よりは吸収は緩やかかもしれない。だけど、この1年は思ったことを伝えられるようなレベルまで話せたらいいなと思う。

リレーのように順番に風邪を引いていく私の店舗(今はそういう時期だから仕方ない)で、私もまた次のバトンを受け取らないように、今夜はしっかりとゆっくりと睡眠をとろう!
昨日は勉強意欲が湧き夜中まで頭が冴えてしまい眠れなかったので…早めに寝よう。

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