見出し画像

マダムとの再会はホテルのバーで

11月13日水曜日、お世話になったマダムと再会を果たす。
10年も前、初めて私がパリに来たときホームステイ先として迎え入れてくれた素敵なマダムは名をソフィーという。
名前からも知性が溢れる彼女はかつて日本でも名の知れるファッション雑誌の編集者をしていた。
昔は仕事が忙しくてタバコをすごく吸っていたと話してくれたこともあったなぁ…
彼女はもう仕事を辞めたけれど、夫も娘もまだまだ大忙しの日々を送っているそう。
娘は来週3冊目の自著を出版するそうで、なんという輝かしい人生を送っているのかと眩い限りだ。
ソフィーは家族みんな働き者だ!と笑っていた。

フランスって、日本よりも休暇がしっかり取れるからそのために仕事をしている人が多い印象だったけど、おい待てよと、私が最初に知り合ったこの家族はそんな印象の真逆をいく働き者の集まりだったと長い年月を経て気づいた。

マダムと待ち合わせたホテル・ルテシアのバーで小1時間ほど過ごし帰宅後、急いでこれをしたためている。この思いを記録しておきたくて。

マダムは相変わらず素敵な装いで、今夜は淡いサングラスから足元のローファーまでグリーンでまとめたスタイリッシュな姿だった。香水もあの頃と変わっていなくて懐かしくってうれしかった。
パリジェンヌたちは自分のスタイルがある人が多い。
その中でもやっぱりマダムは素敵だと思った。

勉強はもう一度しないの?と聞かれたけど、今は自分のこの仕事が楽しいからな、ひとまずは目の前にあることを続けたいなと。
でも、こうして文章を綴ることは変わらず好きなので、これも続けたいなと思った。

私は現状幸せで満足しているけれど、もっとやりたい!という意欲は常々ある。
今日の再会を経て、自分の幸せと共にどう進みたいのかちょっと考える時間も必要なのかなと感じた。

いつも周りと比べると歩みが遅いと感じる。
周りと比べるとね。

全てのひとが美しくあるように、生き方もそれぞれに美しいはずだわ。

友人から送られてきたジャズを頭に流しながら、今夜はも少し勉強しよかな。

いいなと思ったら応援しよう!