ローソンのスティックケーキに対するジョブチューンの「ローソンスイーツ×超一流スイーツ職人」のコメントが勉強になる

社会活動と同じくらいにお店や商品分析が大好きな私ですが、ほぼ毎日のようにコンビニに通いスイーツコーナーに立って商品を眺めるのが好きなんですよ。

新商品が出たら一通り試してみるのですが、丁度今年話題になったスイーツについて、どうしてもモヤモヤが残っていたスイーツがあったので書いてみる。

9月14日の『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)で、「ローソンスイーツ×超一流スイーツ職人」でちゃんと一流職人が不合格を出していたのを見て「あ、自分の感覚は間違ってない」という場面があったので私なりの感想も書いてたいと思います。

モヤモヤの残ったスイーツについて

『ご褒美スティックケーキ ぷっくりクリーム&いちご』(2024年4月に発売)
と、
『ご褒美スティックケーキ 濃厚モンブラン』(2024年5月に発売)

当時の反響が凄く、話題性もあって品薄状態。っていうか、どこに行っても購入できない状況がありました。
ワクワクしながら食べてみたら、想像と違ってがっかり。

値段と話題性からしても「?」という感じだったので、評判を調べてみると比較的高評価の意見が多く、私の感覚がずれてるのかなと心配になりました。

そして今回の放送の話になるのですが、実は当時のジャッジでも不合格になっていたんですね。
その理由が正に私の感じていたものと同じだったので、こちらに書いてみる。

1.味が雑
一流職人がコメントされていたのですが、最初の印象が正にこれでした。
食べた瞬間のバランスの悪さに驚いた感じ。
上のクリーム(チーズ、栗)はいいんですよ。でも、その良さを下の生地が受け止め切れていない印象。

2.コンセプトと商品があっていない
商品に関してのコンセプトやネーミングって結構大事で、そことずれている印象を受けました。
「ご褒美」というネーミングである以上、お客様に「わ!ご褒美感ある~」って思わせる商品じゃないといけないわけで、そこが抜けてるなと思ったのです。

さて、今回の新商品で開発者が改良した点を話していた時に「そこじゃない」って思っていたことを審査委員がやはり指摘されてたので、やはりこの商品の課題になるんだろうなあと思った事を書いてみます。

スイーツってバランスが大事だと思っていて、例えばいいクリームを使っていてもそれにくっついている、土台(クッキーやケーキ)がチープだと台無しになる。

自分の経験なんですが、手作りの美味しいスポンジケーキに冷凍ホップを入れてロールケーキを作ったことがあって、その際に味のバランスが崩れていてまずかったという事があって、今回の不合格の理由もそういう感じです。

今回の場合は、土台がチープという訳ではないのですが、上のクリームの良さを引き立たせるために、あの土台だと無理だという事です。

スティックを追求する限り、土台の強化は必要なんだと思うのですが、そこに意識が行き過ぎていて、本来の「美味しい」から離れてしまっている印象を受けました。

料理って作ったり考えたりする方の思いや考えが反映されやすいと思っていて、今回の審査委員のコメントはとても腑に落ちました。

開発者の「手軽に食べれるスイーツ」へのチャレンジはとても素晴らしいと思う一方で、スイーツの基本は「美味しさ」であり、特にコンセプトが「ご褒美」と書いている以上、贅沢感を感じられるものでないとお客様は納得しないなと思いました。

アドバイスでもあったんですが、間にスポンジケージのようなしっとりしたものを入れると少しは違和感が軽減されるのかも。

個人的にはまず、土台の改良かなという感じを持ちました。

◇◇◇◇◇
新人時代、アイスクリーム屋にいたので、毎日1~3本食べまくっていた時期があり、選定会議では1日20本以上のアイスを食べて凍えそうになった経験のある、スイーツヲタクです。
食べ過ぎて糖尿病の要観察が出たため、怖くてしばらく封印していたのですが、先生より「糖尿病じゃない」と言ってもらえたので、最近は調子に乗って毎日食べまくりであります。

パティシェを夢見る中学生の娘と共に、スイーツを語り合っているので、そういう話もこちらに残していけたら。

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