地域で支えるという事_自治会編
今日はわが町の自治会総会。
自治会加入率はあまり高くはないのですが、いい形でゆるやかに包括のシステムができているいい町だなあと思っています。
さて、私はこの町で地域密着型デイサービスをしながら民生委員をしている訳ですが、直接支援と町づくりを両方から眺めながら、仕組の構築を考えることをしています。
今回、総会の方での提案として、自治会長より福祉協力員の増員の呼びかけをしていただきました。
福祉協力員とは
http://www.my-shakyo.jp/town/protect.html
他の地域でも課題になっている民生委員不足の最大の要因は「業務の多さ」
民生委員をする人は、町全員を把握し常に回るという常識を屈返さない限り次世代の民生委員を見つけることが難しくなります。
元々、「向こう三軒両隣」といって皆で支えあう仕組があるわけですので、その延長として福祉協力員が少し広い範囲を把握できるようになれば、ある程度の町の住民の把握ができます。
当然、民生委員ですので町全体の方の把握はしているのですが、400世帯もあるわが町を毎日把握するのは不可能です。
隣の人が隣の人を気にかけ、何かあったら福祉協力員が見守る。そして、それでも解決できない場合は、民生委員が動く。そういう感じで動き始めています。
わが町では、ジワジワとみやこやの宅配弁当の利用者も増えているので、そこに福祉協力員をしている方に入ってもらっています。みやこやのスタッフでもあるため、必要最低限の介護の知識は知っていますから、毎日お弁当を届けながら、ちょっとした相談に応じたり、何か異変を感じるときには民生委員である私に情報が入る。
そして、福祉協力員だけでは解決できないという場合は直接お伺いしたり地域包括センターに繋いだりという事をしていて、去年度も数件の方の引きこもり、孤独死に至りそうなハイリスクケースを支援に結びつけることができました。
通常の見守りは、「予防」の視点でサポートができるので、できるだけたくさんのボランティアや町の住民に関わっていただけたらと思うし、緊急性の高い者は民生委員から包括に繋げるという流れを作るようになるとそれぞれの役割が分担できて、無理なく町を見守る仕組になると思っているところです。
「自分がいるから、支援ができる」という視点ではなく、自分がやっている支援をどう仕組化しながら、皆に協力してもらえるか。
そういう視点は大事だなと思っているところです。
もう一つの課題は、「民生委員と自治会の情報の共有」これは各自治体でも課題になっていますね。民生委員というのは、立場上知りえた情報を他の人とは共有できないようになっています。
この辺りが「町で見守る仕組づくり」を阻害する要因にもなっており、何か手立てはないかと思っているところです。
他の自治体では、この辺りの条例などもあるようなので、時間があったら先進地視察に行ってみたいと思っています。
高齢化が進み、自分の町でさえ若者が減っているので今後は、もっと違った角度からの「地域福祉」を考えていく必要があるのかもしれません。