見出し画像

なすべくして、今があるねと

高校時代からMr.Childrenが好きで、今でも好き。
Mr.Childrenというと思い出すことがある。

高校の頃に付き合った子はジャズが好きな人で、「Mr.ChildrenはCROSS ROADを聴いていかにくだらない音楽か分かった」と言っていた。
当時の私はMr.Childrenが好きということを言えずにそっと心に仕舞ったことがある。

その人はある学問分野について、「父さんが昔その関係の仕事をしていて、馬鹿馬鹿しいことを痛感したと言っていた」だから自分はその学部は選ばないんだとも言っていた。

彼は優秀な人で、私はその優秀さも尊敬していた。
尊敬できる相手と付き合えるっていいことだよねと、10代なりにそんな話もしたが、私たちの関係はうまくいかなくて1年ちょっとで別れた。
まあ、高校生なんてそんなものだ。

今、大人になって振り返ると、私はMr.Childrenが今でも好きで、よりによって彼のお父さんが「馬鹿馬鹿しいと痛感」したというその分野を生業にしている。そして同じ生業の夫と楽しく仲良く暮らしている。

高校時代の感覚で測られるのはあちらも不本意だと思うけど、「お互いに悪気はなくても合わない同士」ってあるよなぁと、若気の至りのかつての恋人を思い出す。
Mr.Children好きで、彼が「馬鹿馬鹿しい」と思う分野を一生の専門としようとした私は、自分がしっくりくる方向に生きてこられて良かったな。無理をして合わせなくて良かったな。

それはたぶん、お互いに。

なすべくして、今があるねということを思い出したので書きました。

いいなと思ったら応援しよう!