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『おむすび』『べらぼう』ドラマ感想、新しい読書
2月も後半。いつの間に?瞬きする間に時間がスキップしているのかしら⋯?
ということで、朝ドラ『おむすび』は、いよいよ残すところあと1カ月と少し。盛り上がりに欠けましたね(まだ終わってないが)・・・。
震災の話は出たものの、それ以外でのエピソードは弱いし、主人公が困難に直面する場面はいくつかあったけど、「困難」がさほど困難に見えない。ハードルの高い管理栄養士の資格を得るのも、一人前になるのも、いつのまにか到達しているし。子育てと仕事の両立で悩むふうでもなく⋯。
苦労や苦悩が描かれていないと、その向こうにある「成功」「幸福」がぼんやりしてしまう。橋本環奈さんは人気タレント (俳優?)さんだから撮影の制約やスケジュールの都合上時間がとれないとか多かったのかもしれませんが、なんだか印象に残らない感じで終わりを迎えそう。 とりあえず朝ドラを見続けた自分をほめてあげたい(まだ終わってない!)。
それにしても、知名度の高い人気俳優やタレントを起用すると、話題性があり視聴率に繋がりやすいメリットはあるものの、中身が伴わない場合も。決して役者さんのせいではないですが、スケジュールの都合でいろいろ手薄になるんでしょうかね。難しいですね〜。
◇ ◇
1月に始まった大河ドラマ『べらぼう』のほうはというと、安定の面白さ。
今回(第7回)、蔦重(横浜流星さん)は今の倍売れる細見を作れば地本問屋仲間に参入できる約束を取り付けます。
これまでの細見は厚くてかさばるので、扱いやすさとコストを抑えるため判型を大きくして薄くしようと、治郎兵衛(中村蒼さん)や小田新之助 (井之脇海さん)らを巻き込んで創意工夫を重ねるシーンは見ごたえありました。
本づくりにはアイデアと工夫が大事。蔦重の熱量がほしい〜。
◇ ◇
さて、ドラマの話から変わって久しぶりに読書の話。
と、いえるほどまだそんなに読み進めていないけど⋯。
『文藝春秋』を書店で購入しました。値段が1750円(特別定価)ということで、一瞬「うっ、、高いな⋯」と思ったのですが、図書カードが何枚かたまっていたので思い切って買うことに。
なんで買おうと思ったかというと、
・芥川賞受賞作2作品が掲載されている
・特に安堂ホセさんの「DTOPIA」が読みたかった
・「DTOPIA」は単行本で発売されていたけど、ハードカバーで1600円だったので、それならもう一つの芥川賞受賞作「ゲーテはすべてを言った」(鈴木結生さん著)も掲載されている『文藝春秋』の方がお得感があった
・選評も掲載されている
・芥川賞作品は難解なイメージがあるが、どこまで自分が読み込めるのか確認したい。(ちなみに九段理江さんの「東京都同情塔」は、すごいなと思っただけで私には解かりにくかった)
・そのほかの読み物も掲載されている
とはいえ、まだ読み始めたばかり。
読む速度も遅いうえに、日頃の疲れ目がひどいので一度にはたくさん読めない。
芥川賞受賞作2作品プラスほかの読み物まで読むなら結構時間はかかりそうだけど、それこそ自分のペースで読めばいいだけなので、慌てずにじっくり読んでいきたいなと。
お値段の分だけあって、読み応えはありそう。むふふ、楽しみだ。
単行本の小説は、装丁も含めて「一つの作品」という感じで好きだけど、今回は複数の読み物が集まった文芸誌にした。
ついでにいうと、見出しの中の「フジ日枝久代表への引退勧告」っていうのも個人的に気になる。我ながらゴシップ、文芸、マンガ、なんでも好きな雑食系だとつくづく思う。
とりあえず冬の読書もいいもんだ。
ドラマといい、読書といい、まさにインドアライフだな。悪くない。
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