「印刷ボーイズ」の漫画が笑えるうえに結構知識増やせる
今日は本の話題です。
3年ほど前に買って、会社の机の引き出しに入れっぱなしにしていた本が先日出てきました。
『 いとしの印刷ボーイズ 業界あるある「トラブル祭り」』(2018年)
『印刷ボーイズは二度死ぬ』(2019年)
いずれも著者は奈良裕己さん、発行所は学研プラス。
私が持っているのは2冊ですが、そのあとに3冊目『印刷ボーイズに花束を』が出ているのを知りました。
もともとは、印刷会社を舞台にした漫画「今日も下版はできません!」がWebで連載されています。
Web漫画でも読めますが、私は紙の本が好きなので紙本で読みました。
印刷にまつわる話でもあるし、この本を作るためにも印刷所の人々が同じような努力をして完成した実物でもあるので、やっぱりここは紙の本でしょ!ということで。
印刷に関するウラ話がメインですが、その流れで校正の話だったりデザインの話だったり、それに付随する業界のエピソード・解説も盛り込まれているので勉強にもなると思います。
なので、職場に新人さんとか入ってきた時などに、「こんなのあるけど読んでみる?」と言っておすすめしたりしています。その仕事への理解も早まるでしょうしね。もちろん無理強いはしませんが。
なかなか面白いですよ。関連した業種であれば役に立ちます。歴史漫画で学ぶのと同じぐらいの役立ち度ではないですかね。(ほぼトラブルネタですが笑)
印刷関係のいろんな出来事や珍事件(やっぱりほとんどトラブル···)がコミカルに描かれています。
そして、通常のストーリーのほか、漫画のコマ外に印刷豆知識やリアル体験談などが書かれていて、同じ1冊でも情報量(ノウハウ)が多いので、印刷とその周辺の業種について結構知識が得られます。
「へぇ~そうなんだ」と知らないことがいろいろ分かるし、体験談や失敗談も面白いのですごく読みがいがあります!
しかもコメディ感が高いので、知らず知らずのうちに楽しみながら知識を増やすことができます。
その業界に関係のない人でも、普通のコメディ漫画として十分楽しめると思います。
まずはWebでも見てみてはいかがでしょう。
できれば、実際に印刷工程を経て作られた「紙の本」で読むことをおすすめします。
と、力説したわりには3巻をまだ読んでいないので、なるはやで入手し、読みたいと思います!
仕事柄、印刷所の営業の担当者と話すことも多いので、ひそかにその向こうの印刷ボーイズの見えない苦労を想像したりしています。
今はさらにデジタル化が進んで「紙なんて古いし効率が悪い」という印象を持っている人は多いと思います。
実際に書店も激減しているし、紙代も高くなっているし、そうなると近い将来「本」という概念もなくなるかもしれません。
(若い人や子供の本離れは加速しているしね···)
それでもまだすぐにはなくならない印刷の世界。
新しい技術を取り入れながらもまだまだ印刷ボーイズの人たちには頑張ってほしいなと思う私なのでした。
『印刷ボーイズ』の著者・奈良裕己さんによる紹介ページはこちらです↓
◇ ◇
【追記】
最近コミック系で読んだ本は以下。
『リアル』16巻(井上雄彦)
『るなしい』4巻(意思強ナツ子)
『棒がいっぽん』(高野文子)
ジャンルはバラバラだけど、それぞれに個性があって好きです。
これらも感想を書けそうだったらそのうち書こうかな。
最近は小説をあまり読んでいないからそろそろ何か読みたい気分。
読書の冬もいいかもね。