師長さんが実習に戻った私と先生に
「学生さんがいない間、Tさんが不穏で大変だったの」
「毎晩落ち着かなくてカニューレ抜いて」
「学生さんと私たちの何が違うのか、カンファレンスにもかけたのよ」
と言われた
ぶったまげた
「私は夜寝てもらうために、昼間起きててもらうようそばにいるぐらいしかできてない」
師長さんは「そう、でも基本的なところよね、あなたがそばにいてくれてTさんの不安や淋しさがやわらいだのね」
Tさんに会いに行った
「どこ行ってた?淋しかった」と言われて
私は「会いに来れなくてごめんなさい」と泣いた
相変わらずそばにいるぐらいしかできなかったが
それを無力だと思う事はなくなった
最終日
「また来て」と言われて必ず会いに来ようと思った