うまいなーー 弁護士!!
某私立大学の元教授が大学側を訴えた
民事裁判
弁護士にとって何が大事なのか?
依頼人の利益
大学側の弁護士にとって、どう動くことが大学側にとっていいのか?
私大ということもあり、できることなら法廷で争うことがないようにしたかっただろうが
しかし相手方が訴訟をする場合、和解にならない場合は致し方ない
では訴訟になった時にどうするか?
訴訟という大学側にとってマイナスになった時に、マイナスが少しでも少なくなるように
依頼人のマイナスが少しでも減るようにするのが弁護士の役割だと思う
それをそのまま地でいく弁護士だった
本人尋問を聞くと、大学教授側は長い長い主尋問を行ったので主張がよくわかった
反対尋問は・・・ 大学側が一問だけ
その一問も、訴訟書類を見てない限り、大学側が何を主張しているのかわからないような質問
傍聴人に大学側の主張がわからないような質問を手短かにして「はい か いいえ 」で相手方に返答を求める
教授側は ”はい か いいえ” の一言だけを求められるが、長い説明をしようとする
長い説明をされると大学側の主張が分かるので「もう結構です」と教授側の反論を制する
そして反対尋問が終了する
判決は棄却であった
大学側の職員が数名傍聴に来ていて、判決終了後廊下で弁護士に声をかけていたが、誰が聞いているかわからないような廊下で不用意な発言を弁護士は一切せず、厳しい顔をして歩いて行った
おそらく判決文を受け取りにいったんだろう
相手方は控訴を考えていたはず
そのやり方全てにおいて
弁護士がうまいな
大学は名の知れた大学だったので、興味をもって部外者が入ってくることも予想しての対応だと思う
弁護士としてうまいと思った
総合的に勝つ
総合的にマイナスを小さくする
うまい弁護士だった
この弁護士が、今までみてきた弁護士のなかで一番うまいと思った