新卒5年目僕と、新卒1年目「カバン君」。⑥〜親子が完成するとき〜
ミヤケです。
「カバン君」は僕のカバン持ちです。
カバンを持ってもらったことはありません。
一度もありません。
でも、彼は、初対面の僕の知り合いに会うと、「ミヤケさんのカバン持ちです」と言います。
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さて、最近のカバン君は、現場の介護施設(デイサービス)の勤務が時間も内容も濃くなり、日々壁にぶつかりながら、何かを感じながら過ごしています。
今日は、ここ最近のカバン君の日報をまとめながらご紹介していきたいと思います。
*
”お母さん”を感じて。
以下、原文ママ(固有名詞は仮称)
===
【今のうちにできることを少しずつやっておく】
中村さんは、いつも時間が空くと、引き出しの中や空調等、とにかく「そんなところまで?」という所まで掃除をします。
「どうして、そんなところまでやってるんですか?」
と聞くと
「大掃除が控えてるからさ。今のうちにやっておこうと思って」
といった旨のことを言っていました。
今の勢いだと、大掃除当日、ほとんど掃除をする所がなくなってしまいます。
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「日報」なのですが、書き方は任せているので、これでいいのです。笑
カバン君は、実家に住んでいるお母さんと折り合いが悪いそうです。
本人がそう言っています。
真実は置いておいて、
少なくとも今のカバン君は、「お母さん」を素直にまっすぐ感じることが難しいんです。
でもね。
カバン君には、いつも見守ってくれるお母さんが8人もいるんです。
今回の「中村さん」の行動や考えを感じて、カバン君は何を思ったのでしょうか。
中村さんは、特別なことをしているといえばそうですが、
おそらく、「ん?当たり前のことじゃない?」と思った方も相当数いらっしゃるでしょう。
特に、いわゆる「お母さん」。
家庭を包括的に見守り、必要に応じて先回りして行動します。
年末の大掃除なんて、「大変になる」のは目に見えているし、何より、不衛生な場所に仲間やお客さんを置いておけない!という使命感にも似た感情や気持ちを持っているでしょう。
きっと、カバン君のお母さんもそうだったのかもしれません。
親子のパズルが完成するとき
カバン君の話やカバン君とお母さんのやりとりを聞いていると、まさに「お母さん」です。
カバン君のことを思い、心配し、できれば上手くいってほしい、安心してほしい。
そんな気持ちを持っていらっしゃるのではないかと思います。
しかし、親子関係というのは理不尽なもので、
想いを寄せて行動すればするほどに、歯車が狂い、パズルのピースが噛み合わないかのようにズレていきます。
本当はズレてなんかいないのです。
少しだけ、ほんの少しだけ向きが違ったり、裏表になっていたりするだけなのです。
だけど、成長とともに、一部でも、一瞬でも噛み合うパーツを持った友人や恋人な仲間と一緒にいる方が快感に思えてきます。
でもね。
本当は、とっくに噛み合っていて、パズルは完成しているのかもしれません。
完成していることに気づかないまま、
いや、
本当は気づいているけど、目を背けているだけなのかもしれません。
お母さんとのパズルよりも、仲間や友人、恋人と作るパズルの方が、大きく、彩り豊かに思えてきます。
そりゃそうです。
だって、
お母さんとは何年もずーっと一緒にいるんですもん。
親子のパズルが完成するのは、
「完成していたんだ」
と気づいたときなのかもしれません。
大丈夫。
そのまま真っ直ぐ進もう!
*
<終わり>
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