
#208 学校給食費の無償化法案について
学校給食費無償化とはどういうことか?
この件については、今までにも結構記事を投稿しているのですが、法案を提出されていることもあるので、改めて経緯も含めてまとめておこうと思います。
昨年、この件に触れた記事は以下にあるので、制度的なことなど詳細を知りたい方は、そちらをご覧ください。
野党が出している法案(立憲民主党)について
立憲民主党HPに法案提出の意図を説明しているくだりがあります。
現在、保護者が負担する年間の平均給食費は公立小学校で約5万2000円、公立中学校で約5万9000円となり、昨今の物価高の影響も受け負担は増加しています。一部自治体では無償化が進んでいるものの、地域による格差が残されています。立憲民主党は、全ての子どもが安心して安全な給食を食べられるよう、国による一律の支援によって日本全国の給食を無償化することを目指しています。本法案は、地域や家庭の経済状況による格差を解消し、教育の公平性を実現するという理念にも沿ったものです。
また、HPでは「給食費は隠れ教育費だ」という言葉も出てきます。
義務教育自体は無償だが、給食費は専門家によっては『隠れ教育費だ』という見方もあった。今回は公立小中学校での保護者負担に着目して、法改正の提案をした。各党の協力も得ながら成立を目指していきたい」
「隠れ教育費」とは「学校徴収金として予算化されなく、単発的に必要が生じ、特に見えにくい教育費負担」と言われているのですが、給食費だけでなく副教材費、PTA会費、制服代、修学旅行積立金など、他にもいろいろあります。
これを言った専門家の方が、何の専門家なのかわかりませんが、「隠れ教育費」について議論をするのであれば、給食費の前にまず副教材費を無償化にするというのが、優先順位を考えるにあたっては妥当だと思います。
立憲民主党が提出した法案要綱は、公開されていますので、リンクからご覧になってみてください。
野党が出している法案(日本維新の会)について
野党3党が提出している法案で、学校給食費無償化の対象としているのは、公立小中学校のみで、国立小中学校と私立小中学校は対象となっていません。
そんな中、日本維新の会は、0〜2歳の保育料の無償化、そして高校授業料の無償化も提案しています。とにかく、教育にかかる費用は無償化に!ということなのでしょう。
野党が出している法案(国民民主党)について
国民民主党のHPでは、記者会見の様子をYoutubeで見られるようにしてくれています。3党それぞれが説明をしていますので、よかったらご覧ください。
「給食費無償化」より前にやることあるのでは?
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