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ウズベキスタンの詩人、 Aъзaм・Oбидの詩を読む(その2)

ウズベキスタンの詩人、翻訳家で、友人のAzam・Abidov(アザム・アビドブ)の詩集『my name is UZBEKISTAN』(ウズベキスタン語と英語からなり、英訳は彼自身)の詩を、前にも記事で紹介したが、また少し、詩を紹介しよう。前に紹介した彼の詩は、ウズベキスタンの現状に対する批判的な眼差しを持つ詩であったが、今回紹介する詩は、宗教的な側面を持つ。かれは熱心なイスラム教徒でもある。

「LIE」

Referring to lord
A worshiper cries:
" See,there is a lot
Of wherefores and whys"

Referring to Lord
A worshiper cries:
"I cannot afford
To tell you the lies"

A group in the sky
Look at the earth:
"If there is a lie,
No happiness and mirth!"

「嘘」

神について
ある信者はこう叫んだ
「見よ!主の存在には数多の理由がある」

神について
ある信者はこう叫んだ
「私はあなたに決して嘘をつかない」

空から神々が地上を見ている
「もしそれが嘘なら一切の喜びを取り上げる」

(訳 三宅勇介)

「SHADE」

I always look for shadow
Everything is obscure through
The sky sleeps in my eyes,
The moon is slice and slice.
I'll find the right shadow
In the doomsday meadow-
When everything fades,
be only seen God's shade.

「影」

影を探している
すべてがぼやけてゆく中
空は私の目の中で眠り、
月はどんどん薄くなる
そして最後の審判が訪れる地に
唯一の影を見出すだろう
すべてが消えてゆき、
神の影だげが残る



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