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“異次元の子育て政策”って?!
どこぞの国の総理大臣が「異次元の子育て政策」をするとおっしゃっています。子育てに関わる予算を倍増させるとかさせないとか。
でも、思うのです。この国の子育てについてのマインドを変えない限り少子化はストップしないと思うのです。選択的夫婦別姓さえもいまだに認められずにいるマインドのことです。予算を倍増することも大事でしょうが、とにかくマインドをかえる地道な一歩ずつが「異次元の子育て政策」なんじゃないかと。
わたしの塾にいる生徒の中には名字が変わる子が毎年何人かいます。3月は新学期を前に相談が増える時期です。多い子では小1で3回目の名字の子がいます。お母さんが離婚されて旧姓に戻り、再婚された場合はこうなりますね。そんなことが普通だということを国会にいらっしゃる方たちはわかっているのでしょうか。
面談をしていて「うちの子は女の子だから」とおっしゃる保護者の方もいまだに多いものです。口にはしないまでもお話をしているとそんな思いが伝わってくるものです。男が働いて家計を支え、女は家を守って子育てをする。そんな空気はまだまだあります。
それが変わっていくこと。それが子育てのマインドの変化だとわたしは考えます。
昨年秋に「産後パパ育休」が制度化されています。子どもが産まれた後の8週間以内に、4週間まで休業取得を行うことができるとのこと。分割して取得できるなど、制度としても子育ての実態に即したものになっているようです。育休の間の減額される給与を補助したり、育休取得の間の仕事上の人的補助を制度化したり、いろいろと「異次元の子育て政策」はあるはずです。
わたしの娘の家では、毎週水曜日は「男の日」となっているようです。パパと息子のふたりの日ということです。昨日もパパが家族LINEに動画をあげてくれていました。水曜日は娘が残業をする日と決めてあって、パパが早めに会社を出て保育園に迎えに行き、夕食を食べさせ、お風呂に入れて、寝かしつけをするようです。今回あげた動画はその動画の一部です。
こんな家がどんどん増えているのだと思います。異次元の子育て政策というのは、今の時代の様子に会わせた政策なり、予算編成をすることではないでしょうか。そして、子育てを、家庭だけでなく、会社や地域、社会全体で支えていけるような空気を作っていくことでもあると考えます。
子どもはひとりでは育ちません。
育てるという言葉は「はぐくむ」とも読みます。「愛を育てる」「夢を育てる」と「愛を育む」「夢を育む」では意味が違いますよね。「育む」には「育てる」にはない「慈しみ」や「あたたかさ」の意味が加わります。子育ては「みんな」で「子ども」を「育んでいく」ことではないでしょうか。
異次元の子育て政策。お金の面だけではなく「みんなで子どもを育んでいく空気」を作るにはどうすれば良いのかを議論して欲しいです。
3月17日 記