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痛くせずに着々と改善する!TKA後の屈曲制限に対する評価・治療法

皆さんこんにちは。

TKA後のリハビリで一番といってもいいほど悩むのが、”屈曲可動域の改善”ですよね。

まず初めに、皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれない

「TKA後の屈曲は痛くてもいいから早く曲げないといけない」という意見について、

私は、明確に「NO!」と言いたいと思います。

少し前の話になりますが、10年ほど前、私が学生で評価実習に行った先は、TKA症例が非常に多い病院でした。

そこでは、「痛くてもいいから早く曲げないとダメ!」といって、患者さんが悲鳴を上げても曲げるのを止めませんでした。

その様子はまるで”拷問”のようにも見えました。

「理学療法士はS(Sadist)じゃないと出来ないよ」と恐ろしいことを言っていて、

「僕にはそんな趣味無いから、急性期のリハビリテーションは向いてないな」と思っていました。

現在私は、TKA後急性期の患者さんを数多く担当しており、

基本的になるべく疼痛を生じないように可動域訓練を行っていますが、ほとんどの人は入院中に術前の可動域に達します。

また、”痛みに敏感であり、術後2週間時点で屈曲可動域が90°しか曲がらなかった人も、退院してから120°曲がるようになった”という事も、たくさん経験します。

実際に、術後早期の可動域と長期の可動域の関係を調べた研究では、

可動域早期1

と、術後早期の可動域と長期の可動域の関係性は低いと述べられています。


骨折などによって長期間ギブス固定する例は除きますが、

TKA術後は、「はやく曲げないと絶対に曲がらなくなる」なんてことは無いんです!

では、どの時点の可動域と関係があるかと言うと

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