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膝内反変形に対する評価・治療

今回は変形性膝関節症(以下より膝OA)によって生じた内反変形に対して、まずはどのように評価し、治療すれば良いかについて紹介したいと思います。

変形性膝関節症は、とても多くの患者さんが悩んでいる疾患であり、担当することが多い疾患だと思います。
そしてリハビリテーションとしては、初期の変形性膝関節症を増悪させないことが非常に大切となります。

しかし増悪させないためにはどうすればいのでしょうか?

膝OAの原因について、日本整形外科学会のホームページには、

原因は関節軟骨の老化によることが多く、肥満や素因(遺伝子)も関与しています。また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することがあります。

(日本整形外科学会 整形外科/運動器 症状・病気を調べる 「変形性膝関節症」 原因と病態より引用)

 となっております。しかし、加齢肥満が原因と言われてしまうと
「年のせいですね」「体重を減らしてください」としか患者さんに言うことが出来なくなってしまいます。

それでよいのでしょうか?
だめですよね・・・

我々セラピストとしては、身体アライメントや関節可動域・筋力が影響しているのではないか?と考え、アプローチしていく事が大事ではないでしょうか

そこで今回は、僕が考える膝OA(内反型)の進行に関与していると考えられる、身体的な特徴について紹介し、それを踏まえた運動療法について提案したいと思います。

この記事を最後まで読んでいただくと、膝OAの内反変形を予防するための評価はまずは何をすればよいのかが分かるようになります。

私が考える膝OAに繋がる身体的特徴は

①膝関節伸展制限

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