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アニメ演出講座がひと段落…

2023年の二月から始めたアニメ演出講座(演出処理について)が、12/9に全八回を持って終了しました。ホッとしました。
毎回テキストを作りアンケートに回答する。もちろんそれと並行で演出処理と絵コンテの通常仕事も抱えているので結構大変でした…。
年々、業界内の〝演出家〟という役職への危機感が募ってはいたのですが、それが溜まりに溜まって溢れ出し、自分の進退も含め、一回空っぽになってしまいたいという自身への揺さぶり、またインボイス制度というフリーランス一掃制度への抵抗としてスタートしました。
個人的にWebやSNS上のアニメスクールなどへの違和感もあり、SNSは告知程度に留め、基本的には〝直接会って講義をする/YouTubeなどに上げない/データで資料を渡さない〟事を前提にしてきました。
なので、グループラインも作らず、YouTubeのご提案もお断りしましたし、ほぼ無料でやりました(資料代は頂きました)。便利でなく、手作業でやる事に意味があると考え、その面倒臭さを味わいたかったのです。
しかし、どこかのスタジオの後ろ盾もなく、会場の予約/アンケート回収/テキストの印刷まで、毎回個人で手配するのは無謀すぎました。
……でも、やり甲斐あって楽しかった。
参加して下さった受講生の皆さんの熱意にも励まされました。

一回の講義は約三時間、それでも足りなかったなァ……

初めてみれば嬉しい反響も多く、講義の途中でも、有名/無名/ベテラン/新人問わず、たびたび「参加したかった」「私も参加したい」とのお声も頂きました。
ホント有り難い話です。
ですがその場合、まず最初に「皆さんが今所属しているスタジオの制作デスクやプロデューサーに掛け合って下さい」とお答えするようにしていました。皆さんがご自身のスタジオに私を呼んで頂き、そちらの会議室(会場)、機材、資料などを使って開催できれば、こんなに有り難い話もありません。(その場合、少額でも構わないのでギャラも頂ければフリーランスで仕事をしている私としては助かりますし)
それに、講師が私でなくとも、そのスタジオで〝演出家育成〟を真剣に考えて貰えれば、私としてはしてやったりなのです。
制作進行や演出助手の立場で、デスクやプロデューサーに「演出講座を開いて欲しい」と掛け合うのは勇気がいる事かもしれません。ですが、そうやってスタジオ内で新しい事を始め、主体的に自分達で動かしていく。そういう積極的な行動もとても「演出的」だと思ったりもしています。なので、講師が私でなくたって全然構わないのです。
……とか言いつつ、自分の講座の内容とテキストには結構自信を持っています。

現状お伝えできるのは、この『演出講座(演出処理について)』からの流れで、『絵コンテ講座』を開催しようと思っている事です。
また詳細が決まったらお知らせさせて頂きます。

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