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シャンソンに辛い歌が多いのはなぜか。

シャンソンって、重い人生の辛さを歌う歌が多い。それはなぜかを考えてみた。ここではあえて参考になるような資料を読まずに、私の想像だけで書いてみようと思う。


フランス革命が起きたのは、貴族社会の歪みが原因だよね。


平民が額に汗して収穫した作物を、貴族が税として徴収し、自分たちは贅沢三昧、平民は普段の生活にも事欠く有り様。


ベルサイユのばらで描かれていたのはこんな感じ。


フランス革命後、すぐにみんなが平等に豊かな生活が遅れるようになったわけではないらしい。


富裕層が貴族から一部の財を成した平民に取って代わっただけ。


おまけにその後貴族社会が復活した時期まである。ナポレオンが現れたのはこの頃じゃなかったっけ?


あまりにも大きく揺れ動いた時代。

貴族ではなく、財を成したのでもない人々が希望を持てるような世の中ではなかったのではないか。


「凱旋門」の中でのラヴィックのセリフに、「もう僕たちには、ぼくたちの愛しか残っていない」というのがある。


人としていちばん大事なことだけれど、それでも愛しか残っていないというのはなんだか切ない。


フランス人が「愛」を重視するのは

もしかしたらこういう歴史の背景もあるのかも知れないなんて思ったりする。


出口の見えない厳しい生活の中で、それでもヒカリを求めて生きていく、シャンソンにはそんな強さが感じられるのだ。




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