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「明らかにしておきたい」

病院に行ってきた。

物心ついた時から喘息を意識している。
別に大した感情はなく、たまに息苦しくなる時がある、というくらいの認識だ。喘息もちというほどでもなく、そういうとおこがましい気もする。

加えて、鼻炎もある。

こちらは「鼻炎もち」と言える自信はある。調子が悪い時はお風呂に入るだけでズビズビしてくる。副交感神経がどうの、なのだろうか。

この喘息と鼻炎について、定期的に薬をもらいに行っている。この3年くらいの話だ。

「あなたは鼻炎と一生付き合っていかなきゃならない」と言われたので、原因療法ではなく対症療法なのだろう。服薬治療みたいな方針らしい。

文字にすると重々しいが、何もしないとズビズビがしどくなるから日頃から薬を持ち歩いてる、くらいの感じだ。ライトな感じで受け取って欲しい。

んでんで、今行ってる病院の話。重たいからクリニックと呼ぶ。このクリニックには昨年の12月に初めてかかった。

季節の変わり目にはこの喘息と鼻炎がひどくなる傾向があって、一番最近でひどくなったのが昨年の12月だった。

もっていた薬も効かなくて辛かったので病院にかかろうと思ったら、当時通っていたクリニックがお休みの日だった。なので現在通っているクリニックにかかった。

そしたら、すごく熱心にすごく冷静に対応してくれて。

「良い先生だなあ」

と思った。物事をハッキリと伝えてくれるし、こちらの言葉を熱心に聴いてくれる。

医者にかかることに対して苦手意識があるので、すごく助かった。この先生となら信頼関係を築きたい。そう感じた。

そして半年が経った今日、いつものテンションで薬をもらいに行った。あれから喘息症状も出ていないし、鼻炎の方は相変わらずな感じだが、割と身体の調子は良いと思う。

「半年経ちましたね。実は昨年12月にレントゲンを撮った時に、気になることがあったんです。たぶん癌とかじゃないと思うのですが…肺炎の痕かなあ。影みたいなのがあって、それが今どうなっているか見たいです。今日レントゲン撮ってもいいですか」

そういえば12月に何か言っていたような…でもあんまり覚えてないなあ。

レントゲンを撮ってみたら、やっぱり影みたいなものが見えるらしい。

「やっぱりありますね。うーん、たぶん肺炎の痕だと思うんですよね。ちょっと県立病院への紹介状を書くので、CTをとってきてもらいます。私は治療にあたって、これが何か明らかにしておきたい」

おそらく、先生のテンション感から予想するに大ごとではなさそうだ。自分としてもあまり動揺はしていない。最悪を意識はしてしまうが。

先生の「明らかにしておきたい」がとてもかっこよかった。僕も明らかにしておきたい。それは強く思った。

なんなんだろう。

とりあえず今の感情としては「明らかにしたい」と「何でもなさそう」が一番だ。

2024/06/20

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