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すごくわかりやすい琉球・沖縄の歴史(2)

琉球は王国だったので、それを日本に編入するのはそう簡単なことではありませんでした。
国外的には、清に認めさせる必要があります。
国内的には、一度琉球藩にしてから、他の県と同じように県にしたのです。

沖縄ではこれを琉球処分といったりしますが、とにかく、その年から沖縄は正式に日本のひとつの県になります。
ただし、今の知事にあたる県令は、相変わらず県外からやってきます。

4つ目が、
1945年。そう沖縄戦です。
沖縄は米軍に占領されたまま戦後を迎えます。日本も最初はマッカーサー率いるGHQが統治していましたが、
日本は1952年4月28日のサンフランシスコ条約によって主権国家に戻りますが、沖縄はそのサンフランシスコ条約によって正式に日本から切り離されます。

そして、最後、5つめが、

1972年の沖縄の日本復帰です。
ここで問題です。
それでは、1945年~1972年まで沖縄は「何」だったのでしょうか?

1.アメリカの領土
2.アメリカの植民地
3.アメリカの信託統治領
4.琉球政府というくらいだから琉球という独立国
5.アメリカが統治しているけど、いちおう日本国の一部

すみません。意地悪な問題です。
答えはありません。
そこが、戦後の沖縄の難しいところなのです。

沖縄を統治していたのはアメリカというのも間違い。
沖縄を統治していたのは、アメリカ政府ではなく、アメリカ軍。だから、戦後沖縄は米軍が統治し、施政権をもっていました。
この施政権というのが面倒くさくてわかりにくいんですよね。
だから、1972年の日本復帰といいますが、何が日本に復帰したのかというと、沖縄、ではなく、沖縄の施政権なのです。

そこで、また問題です。

1945年~1972年までに沖縄で生まれた私みたいな世代は、生まれた時「何人」でしょうか。

1.アメリカ人
2.琉球人
3.日本人

今度は答えがあります(笑)。

答えは、日本人です。

復帰前の沖縄にも、日本と同じ「戸籍」があって、そこにはきちんと日本って書いてあるんですよね。

沖縄の主権は、潜在的に日本がもっているけど、施政権は米軍がもっている。でもやっぱり日本に潜在的主権があるので、沖縄の人は日本人であるという理屈です。「潜在的主権」というのがすごいと思いませんか?

あれこれ、エピソード的なこと書きましたが、忘れていいです(笑)。
といっても、学校の授業と同じで、肝心なところは覚えてなくても、どうでもいい先生の冗談を覚えてたりしますよね。

復習です。
沖縄の歴史の特徴は、

1429年 琉球王国誕生
1609年 薩摩による侵略
1879年 明治政府下で沖縄県となる
1945年 沖縄戦その後米軍統治
1972年 日本復帰

これだけをサラッと説明できれば、もう怖いものはありません(笑)。

では、また次回。

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