【体性感覚】脊柱の可動性改善
脊柱の可動性改善の方法として、フォームローラーやストレッチポールを用いたセリフストレッチ、施術を選択する人は非常に多い。この方法は、脊柱の分節的な運動というよりも、すべての背面にある伸筋群を活性化させるアプローチに近い。
私達は普段の生活で猫背のような姿勢になりやすく、交感神経優位のとき、ストレス過多のとき、イライラしているときなどで、屈筋優位に働き身体が前かがみになりやすい。こうした姿勢が見られる人に、上記のストレッチを指示して伸筋群を活性化させるのは理に適ったアプローチと言える。
今回はそのさらに発展系ということで、触覚刺激を用いて脊柱を分節的にアプローチし、背面の伸筋群の活性化をすることができるアプローチを紹介していきたい。
(1)エクササイズ
方法としては非常にシンプルである。クライアントの背中に触れ、どこに触られているかを聞きながら、触れられた部位に位置する椎体に意識を向け、活性化を目指す。
①クライアントを立位の状態から前屈させ、脊柱のどの分節がより動いているかを確認する。
大半の場合、胸椎の中央部は大きな動きが見られる。加えて、日本人は腰椎(L1-L5までほぼ全般)が過伸展してストレートになり、背中に後弯が見られず棘突起が触れないパターンが多い。また上部胸椎(Th5)~頚椎にかけてまっすぐになっている。
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