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股関節(3)前捻角の特徴

前捻角とは、大腿骨の形状が骨盤に対してどの様な形(内旋もしくは外旋の角度で見る)ではまっているかを確認するための指標となる角度のことだ。実際には骨盤へのはまり方よりも、大腿骨の形状を表している。

一般的に、この角度が大きい場合を過度前捻(前捻股)、小さい場合を過度の後捻(後捻股)と呼ぶ。「割り座」と呼ばれる女の子座りが簡単にできる場合は、前捻股の傾向が強い。逆に幼児期からサッカーなどで大腿骨の外旋などを多く行う運動をしている人は、後捻股になる割合が高いと言われている。

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(1)概要

前捻角とは、大腿骨を真上から見た際の骨頭の中心と大転子を結んだ線と大腿部顆部から横に線を引いた延長を結んだ角度を表す。

前捻角が広い場合:内旋方向の付着
前捻角が狭い場合:外旋方向の付着

前捻角度が広い場合を「前捻股」、前捻角度が狭い場合を「後捻股」と表記することが多い。

【角度の指標】
・正常の前捻角
内旋角度が8~15°

・過度な前捻(前捻股)
内旋角度が16°以上

・過度な後捻(後捻股)
内旋角度が8°未満

※前捻角は年齢と共に変化すると言われている。ここの数値は一般的な成人(20〜40歳)を対象にした場合のもの。

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