アルコール(種類、関連疾患、相互作用)
アルコール飲料とは、酒税法上「1%以上のエチルアルコールを含有する飲料」に該当するものを指します。
特に赤ワインで顕著ですが、片頭痛の誘発・増悪因子となるチラミンなどのアミンを含有します。アルコール飲料以外のチラミン含有食品は、個人によって反応が異なるため、特に摂取の制限を指導する必要はありません(参照:日本神経学会・日本頭痛学会『慢性頭痛の診療ガイドライン2013』)。
種類
アルコール飲料は、醸造酒と蒸留酒、混成酒に分けられます。
1)醸造酒(Brewing Liquor)
果実や穀類を原料として発酵させ、そのままあるいはろ過して製品としたものです。糖質にエチルアルコールが含まれるのが特徴です。醸造酒に糖質・たんぱく質が含有されているため、カロリー計算する必要があります。
醸造酒に該当するビールは大量に飲めるため、血糖値を上昇させてインスリンを分泌させるので、肥満の原因となります。
原材料のエキス分は多く、まろやかな味が特徴です。
醸造酒の特徴
・アルコール度数が低い(4〜5%が中心で、高くても20%あたり)
・果実などの糖分を酵母が発酵させた「単発酵酒」、麦などのデンプン質を糖化させて、酵母が発酵させた「単行複発酵酒」、米の糖化と発酵を同じ容器で同時進行させる「並行複発酵酒」の3種類ある
主な種類
・単発酵酒:ワイン、シードル、馬乳酒など
・単行複発酵酒:ビールなど
・並行複発酵酒:日本酒、マッコリ、紹興酒など
2)蒸留酒(Spirits)
醸造酒を蒸留して、アルコール度数を高くした酒類です。蒸留時に糖質はなくなります。エキス分が少ないので淡白な味ですが、強い香りが特徴です。
醸造酒の特徴
・アルコール度数が高い(20%〜70%)
主な種類
焼酎、泡盛、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、テキーラ、ジン、ラムなど
3)混成酒(再製酒)
上記2種のお酒のいずれかに、糖類、果実、植物の根茎、集、香料など様々な材料を添加した種類を指します。
主な種類
みりん、梅酒、ベルモット、シェリー酒、薬酒など
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