マルチビタミン・ミネラルのサプリメントは飲んだ方がいい?飲まなくてもいい?を考える
皆さんは普段、サプリメントを摂取していますか?食事ですべての栄養を補うことが難しい現代、滋養強壮やボディメイク、美容などさまざまな用途でサプリメントを摂取している人が多いです。今日にいたっては、「サプリメント=悪だ」と判断する人は少ないと思うのですが、その中で摂取の賛否が分かれる存在があります。
それが、今回のテーマであるマルチビタミン・ミネラルのサプリメントです。ちなみに、私は「マルチビタミン・ミネラルのサプリメントは必要に応じて摂取してもいいよね」という立場を持っています。その理由や、実際に韓国で行われた調査を用いて、マルチビタミン・ミネラルサプリメントの必要性を考えていきます。・
マルチビタミン・ミネラルサプリメント「反対派」の意見
マルチビタミン・ミネラルのサプリメントは必要ないよという否定派・反対派の方々は多いです。その大きな要因としてあげられるのが、まずは「天然の成分ではなく、化学的に合成された栄養素を用いている」というもの。あとは、「日常的に食事でしっかり栄養を摂れていれば、サプリメントは必要ない」というもの。最後に出てくるのが、「サプリメントを摂取すると、栄養素の過剰摂取になりさまざまな症状が身体に表れる」というものです。
この中で、重要な論点は「日常的に食事で栄養を摂れていればサプリメントはいらない」というものと、「過剰摂取によるリスク」の2つだと言えます。
過剰症とマルチビタミン・ミネラルサプリメント
先に、後半の「過剰摂取による過剰症のリスク」について考えていきましょう。
過剰症について考える時、水溶性ビタミン(B1、B2、ナイアシン、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、C)はあまり問題になりません。過剰摂取した場合でも、尿として体外に排出されやすいからです。
ここで問題になるのは、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)とミネラルということになります。この2種類の過剰症としては、以下の内容がよく知られています。
ここから先は
Nutrition Special Magazine
栄養学の知識を様々な分野から解説していきます
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?