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(1)概要

ショパール(Chopart)関節は日本語で「横足根関節」と書き、距踵舟関節と踵立方関節の2関節とを合わせた名称である。

距踵舟関節は距骨頭・踵骨・舟状骨とで作る関節のこと。踵骨・舟状骨の離解部分は底側踵舟靭帯(スプリング靭帯とも呼ばれる)に覆われている。踵立方関節は踵骨前面・立方骨後面の間にある関節で、背側は二分靱帯、底側は長足底靭帯・底側踵立方靭帯で補強されている。

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(2)バイオメカニクス

ショパール関節は距骨下関節の肢位に影響を受け、足部の柔軟性・剛性に影響を与える。

・距骨下関節が回外位の時
ショパール関節も回外位となり、中足部の剛性を上げる。これは回外位において、両関節の関節軸が交差した位置関係となるためである。

・距骨下関節が回内位の時
ショパール関節も回内位となり、中足部の柔軟性を上げる。回外位と異なり、回内位では両関節の関節軸が、並行の位置関係となる。

っまた足関節中間位では、内側縦アーチ(以下アーチ)は下降しにくいが、脛骨を母趾MP関節方向に向かって傾斜させると、荷重をかけやすくアーチは容易に下降する。この下降を適度な形で行えるよう補助しているのがショパール関節の役目である。

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