「納豆」の栄養をもう一度見直してみよう
納豆(なっとう)は、よく蒸した大豆を納豆菌によって発酵させた発酵食品です。一般的に「糸引き納豆」を指し、お菓子の一種である「甘納豆」とは異なります(Wikipediaより引用)。納豆はたんぱく質が豊富なことや発酵食品であることから、トレーニングをしている方から健康志向の方まで、幅広い層に愛されている食品です。
実際、普段から野菜は食べていない人でも納豆は健康のために食べている、という話をよく聞きます。調理のアレンジもいろいろありますが、ご飯にかけるだけでおいしいととても手軽な食品というのが、多くの人に愛される理由かもしれません。LINEが2021年に行ったリサーチでも、約500万人へのアンケートで約8割が納豆が「好き」と回答しているくらいです。
納豆の健康効果に関する研究
そんな納豆に関する研究は、さまざまな形で報告されています。2020年1月に国立がん研究センターが発表した研究では、45歳~74歳の約9人を対象に、約15年間の追跡調査を実施。食事アンケートをもとに、大豆食品と発酵性大豆食品(納豆、みそ)の摂取量と死亡リスクの関連を調べました。
その結果、大豆食品と死亡リスクとの関連は見られませんでしたが、発酵性食品が多い人ほど、死亡リスクが低下していたそうです。中でも、もっとも死亡リスクいていたのは発酵食品を毎日50g食べていたグループで、総合的な死亡率が10%低下したと報告されています。
50gの発行食品とは、おおよそ納豆1パック程度とのこと。この研究ではみそも含むので、明確に納豆だけの研究とは言えませんが、それでも手軽に死亡リスクを低下させる効果が認められた量の発酵食品を摂取できるという点で、納豆はなかなか健康にいい、と言えるでしょう。
納豆の栄養素
実際の納豆の栄養素を見てみましょう(糸引き納豆1パック50gあたり)
ここから先は
Nutrition Special Magazine
栄養学の知識を様々な分野から解説していきます
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?