
リスフラン関節(中足根関節)
(1)概要
中足根関節、別名リスフラン(Lsrfanc)関節は、遠位足根骨(立方骨、楔状骨)と中足骨底の間にある平面関節である。同一平面上にはないため、運動性は高くない。ショパール関節と同様に、外科的側面では足の切断部位となる。リスフラン関節は、中足骨底側面において隣接する骨と中足間関節という平面関節を形成する。
また、同関節は中根中足関節の英語名「tarsometatarsal joint」の略称として「TMT」関節と呼称されることが多い。リスフラン関節は、背側、骨間、底側の3ヶ所にあるリスフラン靭帯、中足靭帯など、強固な靭帯によって補強されている。
1)リスフラン靭帯
第1(中間)楔状骨と第2中足骨を結ぶ靭帯のことを、リスフラン靭帯と呼ぶ。第1中足骨底と第2中足骨底の間は、靭帯による結合がない。その間隙を、第1(中間)楔状骨から伸びるリスフラン靭帯が補強している。
2)中足靱帯
リスフラン関節を補強する靭帯で、もっとも強固な靭帯が中足靭帯である。中足骨頭の上から、底側に伸びる方を「底側中足靱帯」、背側に伸びる靭帯を「背側中足靱帯」と呼ぶ。
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