漫画原作「LIMITMAN」後編

メモ:
①パトカー・走行中
走行中のパトカー。
律基「アジトが判明しました! 近い距離のNOTE市の廃倉庫です! 」
追跡装置の親機に、アジトの場所が映し出される。
明莉「了解! 私は隊員達と逃走した戦闘員を追うわ! 」
律基「僕は踏込んで、エージェントの連中を追います! 」
久我明莉、ブレーキをかけて、パトカーを停車。
明莉「分かった!  但し、如月君失敗は許さないからね!」
律基「明莉さん、有難うございます! 」
一礼。パトカーを出て、パトカーの後部から大きなトランクを取り出す。トランクを開けて、ミドル丈のパーカー(電子戦闘服)とオープングローブフィンガー(戦闘用グローブ)を取り出す。
律基「全く、ガジェットはこれしか持ってこなかったか! 」
真剣な表情になり、電子戦闘服を装着する如月律基。
声 「電子戦闘服装着確認」
機械音の声。戦闘服が律基の身体にフィットする。
続いて、戦闘用グローブを装着。
声 「戦闘用グローブ装着確認」
機械音の声。両手にフィット。
フードを上げる。
律基「よし! 行くぞ! 」
目をカッと開く。パトカーを背に前進する律基。

②廃倉庫
倉庫。スプラング達が脱出準備。
クリンゲ「個々ともおさらばか」
スプラング「作戦を立て直しだ」
腕組しながら、作業を見守る。
声 「そこまでだ! 」
クリンゲ・スプラング「!? 」
声に驚く。
仁王立ちで現れた律基。
クリンゲ「キサマは? 」
律基「お前らのスキにはさせんぞ! 」
一歩前進。
スプラング「お前がRIDのエージェントか! 」
律基「その通りだ! 」
クリンゲ「テメエの首を手土産にしてやるぜ! 」
サーベルを持つ。戦闘員集結。
スプラング「此処へ来た以上は生きて返すわけにはいかせんぞ」
律基 「良いだろう!」 
律基の鋭い目のアップ。
律基「僕の名前は如月律基」
拳を構える。
律基「コードネームはリミットマンだ! 」
律基の全身のアップ。
スプラング「戦闘員撃て! 」
戦闘員の突撃銃による一斉射撃。銃弾が律基に向かって降り注ぐ。
スプラング「撃ち方やめ」
クリンゲ「アイツもお陀仏だ」
律基の方向を見る。
クリンゲ・スプラング「!」
驚く二人。律基が銃弾が直撃しても立っている。
構える律基。電子戦闘服か光り出し回路の様な模様が出現。
戦闘員1「この死に損ないが! 」
再射撃。銃弾が発射されて、律基に向かう。
機械音「バリア発生」
律基の前にバリアが出現、銃弾を弾き返す。
律基「RIDの科学力をなめるな」
顔のアップ。フードから、デイスプレーが出現。ディスプレーに、戦闘員達が映る。そして、戦闘員達に照準がセット。
律基「次は、こっちから行くぞ! 」
走り出し、攻撃を開始。
近くに居た戦闘員1をボディーブローで攻撃。腹部を直撃し倒れる。
戦闘員2「この野郎! 」
律基に向かい射撃。しかし、バリアが発生。バリアが銃弾を弾き返しながら突進。律基のフックが直撃し倒れる。
戦闘員3「ウオー」
律基に向かい突撃銃を撃つが素早く回避。そして、直ぐ様接近されて、律基のストレートが直撃倒される。
スプラング「次の連中は、そうは行かんぞ」
戦闘員4名がロング棒を持って集結。
律基「ああ」
拳を構えている。
スプラング「かかれ! 」
律基に向って、戦闘員が放たれる。
戦闘員4「喰らえ! 」
戦闘員4がロング棒で攻撃するが、律基に後方に回避、体勢を立て直し、戦闘員4をローキックで攻撃し倒す。
続いて、戦闘員5が律基の足めがけて攻撃するがジャンプして回避。着地後、戦闘員5の顔面目掛けて、ストレートを打ち倒す。
戦闘員6が突きで攻撃する。
律基「甘い! 」
律基が左右に避けて回避。律基がミドルキックを入れて倒す。
戦闘員7「この!」
大きく振りかざし攻撃するが、律基が両手でキャッチし、遠く放り投げた後、戦闘員7の顔面目掛けて肘を当てて倒す。
律基「次はお前らだ! 」
二人に向かって言う。
クリンゲ「俺が行かせてもらうぜ! 」
クリンゲが立ちはだかる。
対峙する律基とクリンゲの横顔。

➂道路
道路。倉庫から脱出して、数台のワゴン車で逃走する戦闘員達。
戦闘員8「何! 」
特型警備車とパトカーが待ち伏せで停車している。
車輌の前では、拳銃を構える明莉、隊員達はMP5を構えている。
明莉「戦闘員を全員逃さないように! 」
隊員達「了解!」
構える明莉達の鋭い眼光。

➃廃倉庫。
律基とクリンゲの戦闘中。
クリンゲ「ヒャッハー」
律基の前で、二刀流のサーベルを振るう。律基素早く回避。
律基「コイツ、強化人間だ」
回避しながら言う。
クリンゲ「避けるだけじゃねえか! 」
律基「それはどうかな! 」
一瞬の隙を突いて腹部にパンチを打つ。
律基「何? 」
パンチを喰らって、平然としているクリンゲ。
クリンゲ「効かねえんだよ! 」
至近距離でサーベルを振るう。律基仰け反って、ギリギリ回避。
律基「コイツ、体を何処まで強化してるんだ? 」
再び回避一方の展開となる。
律基「肉を切らせて骨を切るか」
策を思いつく。クリンゲの懐に踏み込む。
クリンゲ「その手は通じねえんだよ! 」
律基にサーベルを振るう。
クリンゲ「えっ? 」
電子戦闘服にサーベルが当たるが、折れる。
律基「刃は効かん」
反撃に転じる。クランゲに向かい思い切り右手の拳を振り下ろそうとする。
律基「グローブ出力強化! 」
声 「了解 出力開放」 
機械音。
クリンゲ「ウゲェ」
クリンゲの腹部に右ストレートが直撃吹っ飛ぶ。戦闘用グローブから蒸気が発生。
律基「RIDの装備をなめるな」
スプラング「負けたか」
クリンゲ「畜生!」
立ち上がって、律基に殴りかかろうとする。
律基「甘い! 」
クリンゲをバックブローで攻撃。吹っ飛ぶクリンゲ。
スプラング「私が変わろう」
倒れたクリンゲの前に出現。
律基「リーダーのスプラングか」
スプラング「貴様の事は、仲間からよく聞いている。だが、他の連中とは違うぞ」
律基「良かろう!」
構える。
走って、ストレートで攻撃する律基。
スプラング「フッ」
余裕の笑顔。
律基「!? 」
パンチが直撃すると思った途端、瞬間移動で消えるスプラング。
スプラング「どこを見ている」
背後に現れ、律基を殴る。
律基「瞬間移動だ! 」
焦る。
スプラング「次の攻撃だ」
律基の目の前に瞬間移動。
律基「ウッ! 」
腹部を殴られる。
律基「シマッタ! 何処から攻撃するかが分からん!」
モンタージュ的描写でスプラングの瞬間移動の攻撃が続く。
律基「一か八かだ! 」
打開策を思いつく。そして、目を閉じる。
N 「極限まで、感覚を研ぎ澄ませ! 」 
目を閉じ構える律基の全身の画。
スプラングが横に出現。
律基「そこだ! 」
スプラングの顔目掛けてジャブを打つ。
スプラング「何故、分かった? 」
口に手を当てる。
律基「瞬間移動には、これしかない! 」
ニヤリと笑う。
スプラング「二度も通じるか! 」
再び消える。律基も目を閉じる。
律基「ここだ! 」
背後に現れたスプラングをボディーブローを打つ。
スプラング「ウッ」
腹部に直撃。
スプラング「見事だ。だが、次でおわりだ」
懐から、ナイフを出す。
律基「良いだろう」
構えて言う。電子戦闘服か光り出し回路の様な模様が出現。
消えるスプラング。目を閉じる律基。
律基の目の前にスプラングが出現。律基も目を開ける。
律基「甘い! 」
スプラングのナイフを持った手をアッパーで攻撃し、ナイフを落す。
そして、スプラングの顔目掛けてワンツーを放つ、それでも立つスプラングにハイキックを放つ律基。直撃し倒れるスプラング。
倉庫に特型警備車とパトカーが到着。明莉と隊員達が現れる。
律基「エージェント達は片付けました」
明莉「ありがとう。逃走していた戦闘員は逮捕したわ」
拳銃を携帯している。
律基「悪い様にはせん! 警察に投降しろ!」
スプラングに話しかける。
スプラング「誰が降参するか! 」
立ち上がる。
律基「お前の瞬間移動は短距離だ。逃げ切れるか?」
スプラング「ギルガメッシュは敵に捕まるのは拒否する!」
律基、この様子を見ている明莉と隊員達。
スプラング「ギルガメッシュの日本での作戦は次の段階に入った! お前らは、只大人しく見ていろ!」
懐から、スイッチを取り出す。
スプラング「さらばだ! リミットマン!」 
スイッチを押す。
律基・明莉「!」
大爆発するスプラング。
明莉「消えた? 」
跡形もなく消えるスプラング。
律基「いえ! まだ、これからです!」

➄警視庁・本部
再び警視庁。
通路を歩く明莉。
明莉「スプラングは自爆したけど、クリンゲと戦闘員は逮捕したからいいか!」
スプラング達の1件が書かれた新聞を持っている。

⑥強化集団対策班
内部。ドアを開ける明莉。
明莉「えっ?」
カップ麺のアップ。律基が机に座ってカップ麺を食べている。
明莉「如月君! アンタ何でここに居るのよ!」
律基「明莉さん! 僕、正式に警視庁付きのRIDのエージェントになりました~」
明莉「アンタ、1回限りじゃなかったの!」
デフォルメ調で抗議。
律基「いや、そんな事言ってないですってば~!」
カップ麺を持ちながらデフォルメ調で言う。
明莉「もう、警視総監に訴えてやる!」
律基「文句を言うなら日本政府に~」
延々と二人の問答が続く。
橘 「この二人でやっていけるんだろうか?」
ひょっこり顔を出す。
N 「こうして、リミットマンの日本での戦いが始まった」
壁にかけられた電子戦闘服と戦闘用グローブ。

(完)