時間がないは言い訳に過ぎない。超多忙でも成果を出す時間管理術
トレーニング指導や顧客管理、自身のスキルアップ……。 トレーナーとして活動していると、常にやるべきことに追われている方も多いのではないでしょうか? トレーナーに限らず、日々働く人々は目の前にある「やるべきこと」で忙殺されているかもしれません。
「時間が足りない!」 「毎日があっという間で、自分の時間が全く取れない…」
そんな悩みを抱えている方々へ、今回は 超多忙な状況でも成果を出し続けるための「時間管理術」 について、僕の経験を踏まえながらお話していきたいと思います。
「時間がない」は、本当に事実でしょうか?
「毎日忙しくて、時間がない」
多くの人が口にする言葉です。僕もついつい口にしてしまいそうになるのですが、本当にそうでしょうか?
過去を振り返ってみると、「忙しい」と思う一方で「実はいろいろやる時間はあったけど、友人との飲み会があったり眠かったりしてやらなかっただけなんだよな」という日も少なくないのではないでしょうか?
こうした記憶に思い当たりがある人は、 やるべきことの優先順位が明確になっていない 状況を指している場合が多いように感じます。
かつての僕も、朝から晩までセッションや打ち合わせに追われる日々を送っていました。
朝はフィットネスクラブでの勤務…
昼は移動時間を利用して顧客との連絡や情報収集…
夕方からはレンタルスペースを借りてパーソナルセッション…
夜は資料作成や勉強…
まるで時間に追われるように、目の前のタスクをこなしていました。トレーナー業から講師業にシフトしたあとも、結婚して子どもができたため忙しさはほとんど変わりません。むしろ、自分ひとりで生活をコントロールできた頃よりもはるかに多忙です(笑)。
しかし、それでも僕は一定の生産性を保てている自負があります。それは、ある時から「本当に大切なことに時間を使えているのか?」と自問自答するようになったからです。
時間管理の要は「細分化」と「最適化」
限られた時間の中で最大限の成果を出すためには、 「時間管理」 が不可欠です。僕が実践している時間管理術のポイントは、 「細分化」 と 「最適化」 です。
「細分化」 とは、 複雑なタスクを、より小さく、管理しやすい単位に分解すること を指します。例えば、「顧客管理」というタスクを細かく分解すると、次のようになります。
顧客情報更新
セッション予約管理
トレーニングメニュー作成
食事指導内容作成
連絡・コミュニケーション
そして 「最適化」 とは、 それぞれのタスクに最適な時間帯、場所、ツールを割り当てること を意味します。例えば、
集中力が必要なトレーニングメニュー作成は、朝の静かな時間帯に自宅で行う
移動時間や待ち時間は、顧客への連絡やSNSでの情報発信に充てる
会計処理など、ルーティンワークはまとめて行う
といった具合です。このように、タスクを細分化し、最適化することで、限られた時間の中でも効率的に業務をこなせるようになります。
スキマ時間を制する者は、時間を制す
時間管理において、もう一つ重要なのが 「スキマ時間」の有効活用 です。5分、10分といった細切れの時間も、塵も積もれば山となります。例えば、
移動中の電車内では、ビジネス書を読んだり、音声学習で知識を深める
顧客との待ち合わせまでの数分間は、SNSで最新の情報をチェックする
トイレに行くついでに、ストレッチや軽い運動でリフレッシュする
……といったように、スキマ時間を有効活用することで、1日の生産性は大きく向上します。僕は子育て中にも、わずかなスキマ時間がないかを常に考え、そこでできることを考え実行してきました。
時間は誰にとっても有限です。
だからこそ、 「本当に大切なこと」 に時間を使えているか、常に意識することが重要です。ぜひ皆さんも、ご自身の時間の使い方を見直してより充実した毎日を送れるように行動してみてください。