Apple Musicで雑に音楽を聴く
そう言えば最近はApple Music(3ヶ月体験中)で気になってたままだったアルバムをいくつか落として作業中なんかに聴いている。
・折坂悠太「平成」
・スカート「トワイライト」
・サカナクション「834.194」
・KIRINJI「ネオ」
・七尾旅人「Stray Dogs」
…などなど。
折坂悠太は、一曲一曲がこってりしていて、「さびしさ」とか、なかなか飲み込むタイミングの掴めないホルモンみたいに口の中で旨味を楽しんでいる感じ。
スカートの新譜は聴き込みが足りないのか、自分の中でまだ前の2枚のアルバムを超えてこない印象。
サカナクションの今回の80年代テイストのアルバムは、ゴダイゴとかオメガトライブとかを彷彿とさせてて、ちょっと狙いすぎな気がしなくはないんだけど…なんだかんだ一番聴いている。サカナクションは好きなんだけど、時々特有の〝ドヤ感〟が気になる。キーボードのサングラスの女性メンバーとか。
七尾旅人の新譜は…随分と毒とかクセが抜けてしまったようで、最近は良い意味でも悪い意味でもどんどん聴き易くなっている。「迷子犬を探して」は胸がキュンとして何度も聴いた。
それにしても凄い時代になってしまった。スマホで検索してダウンロードすれば、外にいようが数分後にはこれだけの音源が手に入ってしまうのだから。手に入ったのかどうか疑問ではあるが、とりあえずは聴けてしまう。
ただ、雑な聴き方になってるとは思う。フライドチキンの一番食べやすい部位だけガブッとやって、後は皿の上に放置しているような聴き方になっちゃってる気がして、そういう自分のだらしなさが表面に出てきた感じがしてなんだか嫌だ。
学生の頃、好きなミュージシャンのアルバムはタワレコで予約していた。発売日は大学の授業が終われば誰よりも早く教室を出てタワレコに走り、帰りの名鉄電車の中で我慢できずにパッケージをコリコリと開封し、ライナーノーツを読みふけっていた。特典の缶バッヂやステッカーを捨てられずに保管したりしてたっけ…。あの頃は親兄弟も友人も俺も、今よりもっと元気だったな…全部が懐かしい。