Netflixが値上げしたから急に見始める男

Netflixが値上げしたというメールが来てからというもの、ほとんど見てなかったNetflixを立ち上げる時間が増えた。作業中はほぼNetflixを視界の隅に捉えて漫画をペン入れをしている。おかげで人物の指の本数を間違えて、昨日も4度目の原稿修正をしていた、Netflixを見ながら。

ネットで話題の物ばかり見るのも嫌なので、普段あんまり手に取らないような物をと思い、桂正和先生が原作の「I’s アイズ」を13話ひたすら見た。…が、微エロが時折入ってくるのがワクワクするだけで、心にチリほどの感情もわかなかった。クラスのヒエラルキーの底辺にいそうな根暗な男子が二人、なんだかんだ美少女たちと毎日王様ゲームで遊んでるような内容で、ラストは壮大な夢オチなんじゃないか?と疑いながら見ていた。
「デザイナー渋い直人の休日」で好きになった岡山天音君だったが、なんかちょっとこれは違うな…本人も「エロいだけでなんだこりゃ…」と思って演じていたに違いない。

海外ドラマの「ブラックミラー」も数話見た。一話完結ものの短編SF?ドラマだったので、話によって好き嫌い別れるし、続けて見ようと思える気力が途中でどこかへ行ってしまった。なんだかんだ、ど初っ端の「大統領がテレビの生中継で豚とセックスしないと人質が死ぬ」って話が印象深かった。ウシジマ君のタバコの根性焼きでつくる「永遠に消えないメガネとブラジャー」ぐらい、よく考えるなそんなこと…と感心した。

ティラミスのネタ探しとして「ガンダムF91」も見た。子供の頃に同級生と映画館にまで観に行ったっけ…。あの時は、変形するガンタンクや一回り小型に進化してたガンダムの造形や、マスクがパカっと開くギミックに興奮したものだったが、大人になって見るとストーリーが正直イマイチでしょんぼりした。
ヒロインのセシリーの行動原理がさっぱり理解できなくて、あ、こんなテキトーな感じでいいんだ…とか、悪い方に影響を受けてしまったかもしれない。

Netflixではないけど、地上波でやってた細田守監督の「未来のミライ」も流し見した。これで晴れて細田守童貞を卒業したので、noteでレビューを書こうかとも思ったが、twitterでみんなが悪評を書いてたのでなんとなくやめた。
自分の知ってる人達が、SNS上でこぞってあの作品を目の敵にして叩いてる様子が妙な感じだ。
確かに「なんじゃこりゃ」って思ったし、子供の言動だけでもジブリに比べて「あ、ちょっと頭で考えた動きだな…」とか「好きくない!という台詞は大人があてた感じがして不自然だな…」みたいに偉そうなことも思ったけど…そんなに怒るようなことでもないだろうに。
テレビでタダで見させてくれてるんだし、汗水流して作られ物にはいつも優しくありたい。「I’s」のエロさも、実は一瞬若返ったような感覚になれてなんだかんだ良かった、と付け加えておく。


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