久しぶりに熱を出して横になっている。あまりに久しぶりなので、横になるだけで何もしないこの時間に少しワクワクしている。

ただ、寝てやれることと言ったら、結局こうしてスマホを触ってネットを見ることぐらい。今日届いた「血の轍」の新刊は、15分ぐらいで読み終わってしまったし。

ネットでは、ぼくりり君が自分を吐き出している。彼には日本という国は大層生きづらそうで気の毒だ。(sub/objectiveが入ったファーストアルバム、まだ聴いてます。情熱大陸漫画のオビコメントも助かりました。)

俺は2日前にネット上で自分の漫画が映画化されることを告知した。たくさんの人たちからおめでとうの言葉をいただいた。Yahoo!の掲示板には「また漫画の実写化か」とか「君の膵臓のパクリかよ」とか、まぁ好き勝手なことが書かれていた。もし直接「膵臓のパクリ」と言われた時には、「タイムマシンで未来に行ってタイトルをパクってごめんなさい」というフレーズは準備はしてあったのだが、今のところ使う必要は無さそうで安心している。

フェイスブックのコメント欄で、おめでとうおめでとう!と言ってくれる知人の中に、一人だけ予備校時代の同級生がチャチャを入れるようなコメントを残していった。
彼とは別に当時から仲も良くなかったし、個人的には苦手だなと思っていたので(性根がサディストだったから)、ネット上でもこちらから近づくことはしなかったのだが、漫画家になった時にFBで申請が来たので、一応受け入れはしたのだった。

彼からは以前にもこんなコメントをもらっている。私にとっての最初の単行本、今回の「母の遺骨〜」だが、それが発売された時に、「お前の本、ブックオフで100円だったぞw」という、なんとも下品な一文だった。
その時は確か、前から準備してたフレーズ、「ブックオフに並ぶぐらい流通する一冊を作るのも、なかなか大変なんだぜ」で迎撃した気がする。本人は何らダメージを受けてる様子はなかったが。

ネットに自分の全部を置いている人を最近よく見かける。1時間ごとに近況を更新したり、何かと理由をつけて自分の顔写真を載っけたりする傾向がある。
そういう人は、本当は家の中だけでおさめておくべき怒りや憤りの感情や、居酒屋で仲間内だけで話すべき仕事論・仕事自慢も全部垂れ流しでネットに置いてきてしまう。誰に頼まれたわけでもないのに仕事の流儀を話し始める人は早く仕事して!とチョーヒカルさんも言ってたな。

そういう人を見ると、自分は自分を分散して保存するよう気をつけようと、ふんどしを締め直そうという気持ちになる。
ネット上にはくだらない冗談と、作品情報ぐらいしか置いてないので、怒りの気持ちは家の中で消化することができる。妻が水をかけて鎮火してくれるからありがたい。

…と、この日記もネット上にあるものなので、こんなことを書き残してること自体、矛盾してるのか…そんなことを考えていたらまた少し熱が出てきたので今日はこのまま寝ます。

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