山
9月は、今日までが山だった。
昨日までの12日間で締め切りが5つ固まっていて、そこに追い打ちをかけるように、印刷所の都合だかなんだかよくわかんない理由で、新刊の作業が(相棒の伊藤さんほどではないが)前倒しで乗っかっていた。カバンの中で弁当箱の中身がシェイクされ、片側に全部偏っているところに、あんかけをドバーッとぶっかけた感じだ。
地獄のようなスケジュールだったので、先月末、真夜中なのに急に不安になって目が覚めて、妻を起こして泣きついて、朝まで一緒にスケジュールを立ててもらった。
まず手帳のカレンダーを一周ごとに横線をザーッと引いて、一日を上下半分に分け「1ヶ月は62日ある!」と思い込むことから始めた。自分でも、随分追い込まれてるな…アタマ大丈夫かな?と心配したが、これが案外功を奏したようで、結果思い込みの力だけで普段の倍仕事ができたのだった。
嬉しくて今夜は思わず妻と娘を連れ出し、近所のファミリー居酒屋でお酒をしこたま飲んだ。帰ってきてからもまだ何かしないといけないような気分が続いていてソワソワしたので、29日の台本と京まふのコメントを千鳥指で済ませ、資料で散らかって作業部屋を掃除した。学生時代、期末テストが終わった日も丁度こんな感じだったことを思い出した。