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取材術というほどのものでもない話

Profileにも書きましたが、私は以前、小さなスポーツ雑誌のライターをしていました。


それもありがたい経緯というか、ご縁があって。

ある日、そこの編集部で仕事をしているフリーのカメラマンさんと知り合い、「こういう雑誌でこういう仕事をしてるよ」「それ私も興味あります」「じゃあ今度編集会議に来てみる?」「はい行きます!」という流れで、その会議に参加させてもらって(というかただそこにいただけ。でもここの即断即決はすごく大事だと後々思った!)、すぐに見習いに出されて先輩ライターさんの取材に2回ついて行った後、一人で仕事を振られることになって。

そんな感じで、それ用の専門的な勉強をしたこともなく、ましてや仕事にしたこともなく、ただ文章が好きってだけの完全にど素人の状態から、突然お金をいただいて書く立場になりました。

それからは、隔月誌だったので毎回何本か担当を持たせてもらうようになり、自分で内容を決めて取材して文を書いてゲラチェックに回して...という一通りの作業を仕事として行うようになりました。ちなみに取材先へのアポ取りもやっていた!これが一番緊張したなぁ。


その雑誌はメインに地元の学生や企業スポーツを取り扱っていて、私が書かせてもらっていたときはプロ選手やチームも徐々に増やしていっている頃でした。今では普通にプロの方々もたくさん載っていますが。私はスポーツ全般好きですが、好きと言ってもすべてを網羅しているわけではないので、詳しくない競技を担当することになった場合には、取材前に基本的なルール等を予習してから臨んでいました。

ちなみに私が取材させてもらった競技はサッカー、バレーボール、テニス、バドミントン、卓球、フィールドホッケー、水泳飛び込み、男子新体操...等々。ありがたいことにたくさん行かせてもらって、たくさんの選手に会えて、全部楽しかった!

この基本的な、というのが私なりのポイントで、特に取材対象が学生さんの場合は、敢えてあまり詳しくならないまま取材に行っていました。アマチュア選手はインタビューをされる機会などそうそうないので、やっぱりとても緊張するようです。学生さんなら尚更。なので、コミュニケーションを取りながら進めていくのですが、そのための作戦として私は「詳しくないのでおしえてください」のスタンスを取っていました。人は相手より詳しい分野については、リラックスして話せることが多いですから。こちらも知りたい欲で次々掘り下げていくことができたし、中途半端に知っていることでこちらの書きたいように操作することもないし、誌面には書かないけれどちょっとしたプライベートのことまで話して仲良くなったりして。

学生さんでスポーツを頑張っている子はみんな礼儀正しいし、かわいかったです。強豪校なんて本当に、なりたての社会人よりしっかりしていたりするんですよね。私も見習わなきゃ〜と思わされたことも幾度となくありました。

まあ、私なりのやり方なのでどの人にも効果的かどうかはわかりません。しっかり下調べして行ったほうがいい相手も勿論いますしね。私もプロ選手を担当したときはいつもより準備して行ったように記憶しています。

これから取材だったりライターだったりの仕事をしてみたいなあと思っている方がもしここを読んでいたら...こんなやり方もありますよ、ということで。


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