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イチジクがおいしい向島

私の地元である因島(いんのしま)と尾道の間には、向島(むかいしま)という島があります。
尾道を出発点としたときに、しまなみ海道において最初の島となる場所です。
私は高校に関しては尾道の学校に通っていましたので、必然、向島は日々の通学路でした。
そんな向島ですが、実はイチジクが有名でして、イチジク狩りもすることができます。
イチジクは不老長寿の果物と呼ばれるほど栄養があり、なおかつ美味しいので、健康のために食べている人も多いでしょう。
今回は向島のイチジクについて紹介します。


まずは向島について

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尾道から見てしまなみ海道の最初の島である向島は、人口約22000人の尾道市街地の海沿いから約300m程南にある島です。
地形的な理由から尾道との関わりがとても深く、向島と尾道間の往来はかなり多いです。
この時の交通手段については、田舎特有の車文化から橋の利用が主ですが、場合によってはフェリーの方が便利だったりするのです。
時刻表に縛られない橋の需要は高いながらも、フェリーもしっかり利用されており、尾道特有の風景を感じますね。


美味しいイチジク😋

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そもそも、イチジクについて詳しく知らないという方もいると思いますので、簡単に紹介します。

イチジクは遥か昔に、少なくとも6000年以上前にアラビア半島で誕生しました。
その後ヨーロッパからペルシャ、中国へと伝わったイチジクは、江戸時代初期に中国から長崎に運ばれたそうです。
当初は薬用としてもたらされたようですが、やがて果実を生のまま食べて楽しむようになり、簡単に増やせて手間のかからない果樹として、家庭菜園としても広く普及しました。

イチジクを半分に切ると画像のように赤いつぶつぶがたくさんつまっていますよね。
いつも食べているこの部分が実は花にあたります。
つまりイチジクは実の中に小さな花をつけているおもしろい果実なのです。


日本イチジク「蓬莱柿」

さて、イチジクには他の果実と同様に種類があります。
数ある種類の中で、「蓬莱柿(ほうらいし)」と呼ばれる品種が、向島で生産量トップを誇っているそうで、イチジクの種類の中でも濃厚な甘さを持っています。
果皮は色づきが淡いので、白イチジクと呼ばれることもあるようです。

この蓬莱柿は、最初に日本に渡ってきたイチジクといわれています。
その後、長く食べられてくる中で日本に馴染み、歴史が長いことから、日本イチジクとも呼ばれる在来種になっています。
蓬莱柿は他にも「南蛮柿(なんばんがき)」「唐柿(とうがき)」と呼ばれていまして、この呼び名からも様々な人に歴史の中で慕われたのだと想像できますね。


イチジク狩りが楽しめる「海辺のいちじく園」

最初にも書きましたが、美味しくて健康的なイチジクを狩ることのできるイチジク狩りは、向島で体験することができます。
そんな珍しい体験ができる場所は、万汐農園(まんちょうのうえん)の「海辺のいちじく園」ですね。
こちら、8月~11月にかけて、入園無料でお持ち帰りコースや食べ放題コースがあります。
しかも無農薬だそうで、安心して参加できます。

因みに、メディアで取り上げられるほど人気で、全国各地から来園者が来ていることから、限られた予約枠数が埋まって断られる時もあるので、注意が必要です。

完熟イチジクは、その傷みの早さから、農園に直接行かないと食べられません。
皆さんも、全国でも類のない、貴重な体験ができるイチジク狩りに参加してみてはいかがでしょうか。

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