バキバキに割れて届いたランプシェードを金継ぎしました
某フリマで無印良品の陶器のランプシェードを購入したらの紙袋とプチプチだけの梱包…
しかも北海道からの発送なので旅路も長いのです。どうして紙袋…
ヤマトさんが届けてくれたのですが、荷物を持って察していたのでしょう。
だって紙袋の中は割れた皿のような悲しい音がするもの…
こんなに小さくなっちゃって…
ハンコを押したら光の速さで走り去っていきました。こんな梱包をする時点でヤマトさんは一切悪くないんです。
でもこのランプシェード(正確な商品名は無印良品 LED白磁ペンダントライト)は生産終了して数年が経過して年々と入手が難しくなっているものでお値段も新品と同じぐらいします。
このランプの美しいのが真っ白な白磁器からほんのりと光が透けて通常のランプシェードよりも柔らかく照らしてくれるところです。
それがいま目の前にあるのはバキバキに割れています。無印良品の大量生産品であろうとこのような美しいプロダクトが壊れて届くのは悲しすぎます。
出品者も音信不通だし、壊れてもなお美し感じる商品を捨てるのも嫌だし、行き場のわからなくなった怒りと悲しみが僕の頭をグルグルと掻き回しました。
そういえば金継ぎって陶器の修復方法だよな…?と思い出しググってみるとHowTo情報があるじゃありませんか。インターネットすごい。
・食器にも使える漆を使用した伝統的な金継ぎ
・接着剤をしようした簡易的金継ぎ
があることがわかりました。
今回は口や食材に触れないランプシェード。
簡易的な金継ぎだったら安く修復できそうだし、どうせ捨てるぐらいならやってみようと思ってAmazonでポチ
用意したもの
今回買ったのはこちら
・養生テープ
割れてバラバラになった陶器をパズルのように仮固定するテープ
・エポキシ接着剤
割れた陶器をくっつけたり、粉々になった箇所をパテのように埋めたりする陶器用の接着剤
・合成漆
金粉(絶対金Auでは無い)と一緒になった合成漆
上記3つを使用して今回の金継ぎを行いました。
合成漆を使用したざっくりした手順
1,破片をつなげてどれがどのように繋がるのかパズルのように仮固定
2,エポキシ接着剤で大きな破片から接着していく
3,接着して足りない破片の箇所をエポキシ接着剤で埋める
4,はみ出た場所をカッターで削る
5,埋めた箇所の上を合成漆でお化粧する
6,1-2週間乾燥させて完成
食器に使用する場合は下記の金継ぎセットがオススメです。
金継ぎの挑戦
パズルとDIYが好きなので何も苦に感じませんでしたが、粉々で跡形もなくなった箇所は修復のしようも無くピースがきれいにはまらなくて面が合いづらいことがありました。
写真正面の一番力がかかったであろう場所の破片がかなり粉々でつなぎ合わせるのは困難でした。
この隙間や足りないピースを埋めるのが職人技なんだな…と金継ぎを本業とされている方の凄さを簡易金継ぎではありますが認識することができました。
食器にも使用できる金継ぎは本物の漆と金粉を使用してより美しい修復ができるはずです。
本格的な金継ぎは少しハードルが高いですが、合成漆は安く手軽にできます。口に触れないような物を修復して練習するのもいいかもしれません。
金継ぎ中の写真は手がいっぱいいっぱいで撮ってませんでした。
まとめ
実は投稿してから冬山に登っておりました。通信圏外から圏内に入ると止まらぬ通知でバズっていることをしりました。
反応が遅れて申し訳ない…
山は-12℃と超極寒でしたがふたご座流星群がピュンピュン飛んで美しかったです。
冬山楽しかった〜
さっき帰宅して、現在は食卓にぶら下げております。
いや〜いいな〜透けて光が見えるのがいい。
ステンドグラスみたいですね!というリプがすごく嬉しかったです。
今つぶやきを見返して…
今更元Tweetの「金繋ぎ」が誤字っているの知りましたw
はずかしーーーー
金継ぎですから!ごめんなさい!
こうして日本の伝統修復技法と金継ぎにチャレンジしたランプシェードが有名になれて嬉しかったです。
悲しい思い出が皆様の温かいお言葉やコメントで素敵な思い出となりました。本当にありがとうございました。
これからは我が家の食卓を灯すライトとして活躍していきますのでこれからずっとよろしく。
普段はこのような旅や写真を撮っておりますのでこちらもぜひ見ていただければ嬉しいです。
参考にしたサイトと動画
上記サイトには漆を使った修復技法と合成漆を使った技法と両方とも詳しく解説されています。ぜひご覧になって
読んでいただけるだけでも大変嬉しいです。もしご支援を頂いた場合は新たなチャレンジへ使わせて頂きます。