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歌うときに忘れがちな日本語の話~母音の知識編~

みなさん、どうも!
ボイストレーナーのみやちゃんです!
今回は、発音の母音について取り上げてみます!
そんなんわかってるよ、っておっしゃる方も多いと思います。
でも、発音についてはきちんと出来てない人がとても多いし、出来てないと活舌が悪いとか聞き取りにくいとか言われてしまう原因となってしまいます。

日本語の発音の基本

皆さんご存じの通り、日本語には母音と子音がありますよね!

日本語はこの母音と子音が合わさって、1音節で1音価を作り出しています。
音節と音価の考え方は、発音上すっごく大事なので少し詳しく解説しますね。

音節と音価について

音節とはひとまとめに発声する言葉のまとまりです。
例えば、日本語だと↓のようになります。
a=あ、r+i=り、g+a=が、t+o=と、u=う
1文字に対して、1発音みたいなイメージです。

これが英語の「Thank you」だと、θǽŋkjù(セァンキュ)となります。
意味わかんねえよ!と思ったあなた、その感覚で大丈夫です!
英語は、日本語的に考えると1文字に対して1発音ではないんですよね。
音が省略されたり、逆に増えたり。
根本的に発音の仕組みが違うので、日本人は英語を聞き取るのが苦手なわけです。


英語は複数文字に対して1発音みたいなイメージ

少し脱線しましたが、それでは音価とは何でしょうか。
ざっくり音価とは四分音符♪や八分音符♬など、音の長さだと考えてください。

日本語における音節と音価

音節と音価の考え方は理解できたでしょうか!?
そうすると何となくですが、英語は1音節に対して1音価ではないことがわかってくると思います。
逆に日本語の特徴として、1音節に1音価ということが言えるわけです。

これの何が大切かというと、日本語の歌に関しては基本的にこの1音節1音価という原則に則って作られているということです。
誤解を恐れず言うなら、本来ならJ-popは1文字ずつきちんと発音をしないといけないということです。
ですが、主流の発声練習では母音についてはあまりピックアップせずに終わらせている印象もあります。(もちろんちゃんとされてるトレーナーさん方もいらっしゃいますよ!!!)
日本語の曲なんだから、しっかり日本語の発音も学ぼうよ!って話です。

発音をしっかりやるメリット

ここまで発音に関してとやかく言うのは、しっかり発音できれば逆に曖昧な発音もできるからです。
ポップスを歌うときって、しっかり発音するだけが正義じゃありません。
悲しい雰囲気の歌詞をハキハキ発音して歌われても伝わらないですよね。

シティーポップやダウナーな雰囲気でハキハキ発音して歌われてもカッコよくないですよね。

ボイストレーニングにおいて母音の発音を学ぶということは、しっかり歌うところはしっかり発音する、雰囲気を変えたいところであえて母音を曖昧にする、みたいな技術が身についてより表現の幅が広がるんです!

というところで長くなってしまうので、いったん今回はここまで!
次回は母音の発音の仕方をもう少し深堀っていこうと思います!
それでは楽しいボイスライフを~。


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