高速走行も得意なサクラ。長距離移動は経路充電の時間を如何に楽しむか

軽EV(日産サクラ&三菱ek-X EV)のレビューやインプレッションで度々見かけるシティコミュータ的な文言。確かに搭載する走行用バッテリーの容量から走行可能距離が実質140~150kmほどで長距離移動では急速充電設備による経路充電が必須となるため、どうしても移動時間が延びるので長距離は苦手という文脈で語られる。

しかし、長距離が苦手と高速道路走行が苦手はイコールではないし、田舎暮らしだと日常でも高速道路を使用することは多く、一区間だけの近距離であっても高速道路(自動車専用道)を使うことは珍しくないので高速での走行安定性の高さは軽自動車でも必須要件。そういう意味でも、オプションとはいえ普及グレードに運転支援システム(プロパイロットなど)が装着できるのはありがたいところ。

そういった意味で言えば、日産サクラは高速道路走行が非常に快適。そこの所は自動車専門誌各誌のインプレッションでも言及されていて、床下に搭載するバッテリーによる低重心やサスペンションセッティング、パワーステアリングのセッティングが絶妙で、プロパイロットが無くとも疲労度はかなり少ない。初代デイズもサスペンションセッティングに不満はなかったが、さらにドイツ車に近い剛性感の高いセッティングとなっているのは有りがたい限り。ただ、ステアリングインフォメーションという面では初代デイズの方がタイヤのブロックを感じられて良かった感じがする。サクラはブロック一つ一つが潰れる感じは無く、タイヤの面全体の抵抗を感じるといったイメージ。これはこれで悪くはない。

コーナリングでいえば、まだ慣れていないということもあるがアクセルオフでの回生と協調ブレーキでのフロント荷重だけでは不安を感じるため、どうしても軽くフットブレーキを踏んでフロントの荷重を増やしてしまう。
おそらく、モードを変更して回生を強くすればその辺りは解決すると思うのだが、モード切替スイッチの位置が走行中に触れるには厳しいところにあるのでEcoモードからSportモードへの変更は停車中ということになりそう。

まだまだ試していないモードとレンジの組合わせが多く、どの組合わせが自分の好みに合うのか探り切れていないので、しばらく楽しめそうだ。

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