いつのまにか
ゴルフの練習を始める遙か昔、ドライバーのヘッドがパーシモンだった時代に庭で父親のウェッジを借りて遊びで球を打っていた頃、ゴルフが上手くなるにはダンプ一杯分の球を打たないとね、と言われていたことが記憶の片隅にあり、そんなに打てるわけ無いと思っていた。
ゴルフの練習を始める少し前、コースに出るには1年ぐらい練習してから、といった話があることを知るが、ラウンドすることは無いだろうからとあまり気にしないでとにかく練習場に通うようになった。
そして10年。そういえば、ダンプ(トラック)一杯分のゴルフボールって、いったい何個ぐらいなのだろうかと気になって調べてみたら、いろんな計算方法はあるものの6~7万球ほどというのが一般的だった。さて、いったいこの10年(通わなかった時期もあるので実質6年ほど)でいったいどれだけの球数を打ってきたのかザクッと計算してみたら、およそ64000球という数になった。そう、気が付いたらダンプ一杯分の球を打っていたわけだ。ちなみに毎日練習していれば1年半ほどでダンプ一杯分の球を打つらしい。
それにしても、練習場のレンジボールで8番アイアンのキャリーが150ヤードまで伸びた時期とダンプ一杯分の球を打ちきった時期が重なったのは、何かの啓示だろうか。もちろん、プロにレッスンを受けて効率的に素振りを行っていれば、ダンプ一杯分の球を打つこと無く非常に短期間でゴルフが上手くなることは間違いない。
ちなみに、130ヤードほどだったキャリーが150ヤードにまで伸びた切っ掛けは、コックのリリースで右手でボール地面に投げつけるイメージ。多くのレッスン記事に書かれている内容だが、実はこれまではどうしても右手で持っているボールを地面に投げつけるという動きがイメージできなかった。それが、10tダンプ一杯分の球を打ち切ったと思われる頃に偶然レッスン番組で右手に持ったボールを地面に投げつけるようにリリースするというドリルが紹介されていて、リリース位置とリリースのイメージがパッと頭に浮かんだので翌朝の練習で試しにそのイメージでクラブリリースをしてみたら、一気にキャリーが伸びることになった。
それまでだったらイメージできなかったものがクラブを振り続けたことでイメージできるようになっていたのかもしれないが、ダイナミックゴールドS200の刺さった8番アイアンを振り続けることで、クラブが教えてくれるスイングに従い球を打ち続けることで、時間はかかったがスイングが固まってきたのかもしれない。その結果として少しの切っ掛けでキャリーが伸びたのだから、8番アイアンを振り続けることは遠回りだったが無駄では無かったと思っている。
さらに、ドライバーのヘッドスピードを確認するためにドライバーでフルスイングした後に8番アイアンの最大キャリーがさらに10ヤード伸びて160ヤードとなった。きちんとミートした時のキャリーは165~170ヤードほど。もちろんミスヒットすれば140ヤードほどだったり大きく左右に曲がるので160ヤードは狙えるキャリーでは無い。現実的にはライン出しで狙えるキャリーは150ヤード。このキャリーを目処にコース攻略を検討してゆくことになりそうだ。ヘッドスピードが上がりキャリーが伸びたことでライン出しでのキャリーも伸びることで、気持に余裕が出来るというのは大きなメリット。
ちなみに、この時に計測されたドライバーのヘッドスピードは50m/s前後。過去のデータをひっくり返してみたら最速で47m/sという計測値も出てきたが、その頃の8番アイアンのキャリーは130ヤード程なので、アイアンではクラブを走らせる動きが出来ていなかったということなのだろう。
キャリーが伸びたことで、激飛び系アイアンが望まれるのはキャリーが伸びることによる余裕なのだろうと思い至ることが出来た。140ヤードを何番アイアンで狙うのか。激飛び系アイアンの8番アイアンで最大キャリーが150ヤードに伸びたとすれば、ライン出しで140ヤードを狙うことが優しくなるり、気持に余裕が出来ることでミスも少なくなる。
男子プロも満振りすればドラコン選手同様に軽く60m/sあたりのヘッドスピードは出るのだろうが、安定感を維持できて4日間の試合を戦い抜けるヘッドスピードが50m/s前後なのだろうと想像する。満振りで50m/sがやっと出る程度のアマチュアゴルファーの場合、ラウンドを通じて安定した球が打てるヘッドスピードは45~46m/s程度であろうと思っている。余裕を持って振って左右へのブレが少ない球が打てればキャリーの平均値も上がることになる可能性が高い。
肉体的にヘッドスピードを上げられないのであれば、ヘッドスピードが上がるシャフトやキャリーが伸びるヘッドを使用するというのも悪くない。