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自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)の改善して欲しい点、7選!

こんにちは、miyabicub(みやび)です。

先日、自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)を利用したところ、あまりの使いづらさに落胆しました。
これからOSSを利用される方に向け、使いづらかったと点をまとめましたので参考になれば幸いです。
(※2021年5月時点の情報のため、情報が古い可能性があります。予めご了承ください)

先日、車の住所変更の手続きを電子申請で行うため、以下のような記事を書きました。

自動車の保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)という、車の引越しなどに関する手続きを電子申請でできる画期的なサービスです。
引越しなどを行った場合は、必ず車の住所を変更する必要があるので国民からの需要は高いはず。
提供元はフッタを見ると国土交通省

今回OSSを利用し、ユーザにとって非常に分かりづらく、使いにくいと感じました。その理由を記載していきます。


1. OSSが案内しているPDFのマニュアルを一読しないと申請フォームに何を入力すべきか分からない

OSS上でフォームに情報を入力する際、何の情報を入力する必要があるのかわからず迷うことがあります。
入力項目のそばにヘルプマークが配置されているため、一般的なウェブサービスならここをクリックすれば大抵の問題は解決するはずです。
しかし、OSSの入力フォームのヘルプマークをクリックすると、OSS側で作成されたPDFのマニュアルのページが表示されます。

このPDFのマニュアルには今回の申請を行いたいこと以外の手順も記載されているため、今回入力に迷ったものに関する情報を膨大なページのPDFのマニュアルから探す必要があります。
自力で該当するページをを探し、やっと記載例を見つけることができるのですがここが非常に手間だと感じました。

ヘルプマークをクリックすれば該当する箇所の記載例が表示されるようにしていただきたいです。

2. 任意項目の「住民票コード」を入力せずに申請した場合は、管轄の陸運局に住民票を提出しに行く必要がある(+郵送不可)

冒頭にリンクした記事にも言及していますが、
任意項目の「住民票コード」を入力せずに申請すると、管轄の陸運局に住民票を直接提出しに行かなければなりません
さらに郵送は不可だそうです。

住民票コードを入力せずに申請した場合、OSSを利用せずに申請作業を行った場合と同じくらいに所定の場所に行き申請・書類の提出が必要になってしまいます。
この仕様正気とは思えません。

所定の場所に行き申請・書類の提出が省略できることが最大のメリット
であるはずが、これではOSSを利用する価値がないと感じてしまいます。
もはや住民票コードの入力を必須項目にするべきです。

以下の記事にもこの件について述べられており、管轄の陸運局に提出するため現地に行ったという内容が書かれています。

3.  アップロードする画像の許容ファイルサイズが小さすぎる

OSSに添付する書類は、ほとんどの場合A4サイズの紙が使われていると思います。
この書類をスキャナで読み取ると約3MB〜5MBになりますが、OSSが許容しているファイルサイズはいくつでしょうか?

100KB程度です。よって画像サイズを小さくしファイルサイズを小さくする作業が必要です。
※大きなサイズの画像のアップロードを行うととOSS側でエラーになります。

4. 複数ページの書類の画像ファイルを1ページずつアップロードしたいが、アップロード可能な画像の数は1つまでとなっている

例えば月極で駐車場を契約している場合、賃貸借契約書をもって使用許諾を得ていることを証明することができます。
ほとんどの場合、賃貸借契約書を添付することになると思いますが、この書類は複数ページに及ぶこともあります。
にもかかわらず、OSSの仕様で使用許諾に関する画像は1枚しかアップロードができませんでした

つまり、提出する書類が複数ページにまたがる場合はそれぞれスキャナなどで取り込んだ後、1枚の画像にまとめる必要があります

先程も説明したように画像の許容ファイルサイズが100KBまでなので要注意です。もはや呆れ返るダブルパンチですね。

5. 住所コードを手入力させる

住所コードとは、住所を数値で表したものです。東京都なら13、xx区なら3桁の数値、yy町なら3桁の数値...(以下略)

申請フォームには住所コードを調べるボタンが設置されており、クリックすると新規ウインドウが立ち上がります。そのウィンドウに再度住所を入力して住所コードを検索することができます。
自動で申請フォームには反映されず、表示された住所コードを手入力する必要があります。

郵便番号を入力すれば、住所コードの検索から自動入力まで可能ではないでしょうか?

6. セッションタイムが短く、セッションタイムが切れた後は最初から入力し直しになる

セッションタイムとは、申請フォームを開いてから提出するまでの時間のことを指しています。

セッションタイムが何分かなど具体的な時間は測っていませんが、これまでに記載した使いにくいポイントで情報の入力に時間をかけて提出をすると、ほとんどの場合でセッションタイム切れのページが表示されてしまいます。
これが表示された場合、申請情報を最初から入力し直すことになります

私の場合、3回最初から入力をやり直して初めて申請ができました(涙

7. 申請後の状況照会ページは、ユーザが次に何のアクションをする必要があるか?が明示されていない

2. に述べた内容に関連しますが、住民票コードを入力せずに申請を行うと、状況紹介ページでは「受付審査中」ステータスのままになります。

住民票コードを入力せずに申請をした場合は、住民票を管轄の陸運局に提出しに行く必要があり、これを行わないと次のステップに進みません。

確かにOSSの申請フォームの一番最後に「申請後、必要な場所に必要な書類を提出する必要があること同意する」という内容のチェックボックスにレ点チェックを入れる項目がありますが、無意味だと感じました。

なぜなら、提出する必要のある書類は今回の電子申請で全て添付したと認識してしまったからです(私だけかもしれませんが)。
電子申請を行ったあと、書類を所定の場所に提出する必要があるとは想定し辛いと思います。

住民票コードを入力せずにで申請したユーザに対し、状況照会ページや確認メールなどで、住民票を管轄の陸運局に提出してくださいといった旨を示すべきではないでしょうか?
私がOSSを利用して初めて申請した時、「受付審査中」ステータスを15日間見守り続けてしまいました。

また、この受付審査中ステータスのまま15日が経過すると、申請無効となるため再度申請が必要になります。

最後に

OSSで特に使いづらいと感じた点を記載しました。いかがでしたでしょうか。
少なくともOSSを利用して「使いやすかった」と感じたユーザはいないのではないでしょうか。
そもそも申請可能な環境がWindowsのみ、IEのみという点、事前準備の複雑さなど、気になった点を上げれば枚挙に暇がなく割愛しました。

これからOSSの利用を検討している方は、私がOSSを利用して申請した際にまとめた情報も一読いただければと思います。


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