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徳弘正也 (黄門さま)

かなり性格の悪い黄門さまです。TVドラマの時代劇の黄門さまのイメージとは全く違います。こういう捉え方もできるんだな~って感心致しました。


この作者お得意の下ネタも勿論出てきますが、江戸時代の時代考証もきちんとしています。世の中に対する憤りとでも言いましょうかそういうものもちゃんとあって、こういうのが好きです。


前作の「亭主元気で犬がいい」からファンになりまして、(「バンパイア」は読みましたが「狂四郎」はまだ読んでいません。)内容に関して表現が過激なところが読者として、ここまでこういう風に描いて大丈夫なの?って、ちょっと心配になるところがあったんですけど、(私はそういう所が気に入ってます。)

今回、時代劇にすることで表現の過激さがちょっと和らいだように感じます。このブラック黄門さまがどうなっていくか楽しみだなあって思っていたら6巻で終わってしまいました。
一応、大団円!っていう感じの終わり方ですが、どうも大慌てでまとめ上げたような気がするのは私だけでしょうか?前作の「亭主元気で犬がいい」でさえ8巻まで続いたのに6巻で終わりとは非常に残念。


最初は黄門さまの性格がかなり悪いし格さんも性格悪いし、敵が性格悪いのなら当たり前だけど同じ漫遊仲間が性格悪いと助さんが憂鬱になるのも無理はないというか読んでいるこちらも少々憂鬱になる展開でしたが、格さんがチェンジしたあたりから少しずつ黄門さまもいい感じのじいさんになってきて読みやすくなってきたと喜んでいたのにまさかの完結。


時代劇は近頃あまり流行らないのでしょうか?

幕末あたりとか忍者物は結構ファンが多そうだけど、黄門さまは若い人にはあまり馴染みがないのかなあ?


絵柄も以前に比べるとかなりあっさりしてきて、私的には結構読みやすくなったと思うのですが、昔からのファンの人にとっては物足りないのかなあ?面白いのになあ・・・。

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