大脱走
昨夜、久しぶりに「大脱走」を観た。
好きな映画は？と聞かれると真っ先に頭に浮かんでくる映画である。
「20世紀少年」（浦沢直樹）にも、会話の中に出てくるが、あの時代（1970年前後）テレビ局はこの作品をよく放映していた。
ある年の大晦日にはNHKの「紅白歌合戦」の裏番組になったことさえある。
今以上に視聴率の高かったあの時代に「紅白歌合戦」の裏に持ってくるというのは、「大脱走」の人気が凄かったという事だろう。
おそらく視聴率は「紅白～」より低かっただろうが、「大脱走」を選んだ人も多かったに違いない。
かくいう私も当然「大脱走」を選んだひとりである。
この映画は長いのでよく前・後編に分けて放映される事が多いが、前編の最後は必ず鉄条網の塀をよじ登ろうとしたアイブスが殺される所で終わる。
確かにあの部分は感動ものであるし、どうなるんだろう？と後編を待ちわびる気分にさせられる所である。
しかも、アイブスが殺される前にはアメリカの独立記念を祝ってヒルツ（マックィーン）たちが手作りのお酒でお祝いムードで盛り上がりもうすぐ脱走出来ると皆が喜んでいる時にトム（脱出の為に掘っていたトンネルの一つ）が見つかるという、天国から地獄状態に落つるような急展開。
アイブスの精神状態がプッツンするに至る十分な説得力。流石、名作中の名作はこうでなくちゃ！
これには名俳優がたくさん出演しているが、私のお気に入りはデビット・マッカラム！ナポレオン・ソロのイリヤの役をしていた頃からの大ファンである。
格好いい！と言うより、かわいい～～！という感じ。
スーツ姿で帽子をかぶり、銀縁眼鏡を掛けた姿なんて、たまりませんわ！！
ロジャーたちを助ける為に自分が犠牲になって殺される所は何回観ても嬉しい！！…えっ！？悲しいじゃなくて嬉しい！？なんじゃそりゃ？…というツッコミはしませんように。
閉所恐怖症になるブロンソン。
あの頃「う～ん、マンダム」で有名になったCMを未だにはっきり覚えているが、あれは名CMでしたよね。
音楽がいい！この音楽を聴くと、無条件に楽しい気分になるのです。勿論、オリジナルLPレコード（CDではないところが時代を感じる）も持っています。落ち込んでる時に良いのです。
マックィーンのバイクで逃げるシーンは超有名だけど、それ以外もかなりいい場面はある。あの中でマックィーンだけは、ちょっと浮いてるような気がするのだけど、それがあの作品を重いだけのものにせず、娯楽要素を兼ね備えたものにしているのだろう。
今まで、数え切れないぐらい観て、内容をほとんど覚えてはいるのだが、今回DVDに録画したので、いつでも観えるようになって嬉しい！（何度観ても飽きない）
ビデオテープにも何度か録画しているがテープは古くなると傷んだりカビがはえるけどDVDは大丈夫だから安心だ。
本当はDVD買おうかとも思ってたのだけど、安く出来てラッキー！（そんなに好きならDVD買えよ！というツッコミもしませんように）
（実はこの感想文は2005年に書いたものです。この後ちゃんとDVDを買っていつでも観ることが出来る状態になっています。）
私のお葬式の時はお坊さんのお経より、大脱走のテーマを掛けて欲しいなー。
ついでに、懐かしのアニメソングなどもいいんだけど。
子ども達に遺言しておかなくちゃ！