竹光侍 (松本大洋)(作:永福一成)
これは凄い!
文句なしに凄い作品だと思います。
絵、ストーリー、キャラの魅力、どれをとっても素晴らしいの一言に尽きます。
これだけ三拍子揃っていいと思える作品にはなかなかお目にかかることが少ないんですよね。
実は・・・この作者の絵は私にとって苦手な部類に入るのです。
だから、「ZERO」と「ピンポン 」は読んだけど、その後読んでないんですよね。
頭では良い作品だと理解出来るけれども、感覚的にはどうしても苦手意識が・・・。
だけど、「竹光侍」はちょっと気になる作品でしたので先日古本屋で1巻が105円だったので思わず買ってしまったのです。
・・・で、
うわっ!これは凄い!素晴らしい!!と感激!即、残りの巻全てを新刊で買ったってわけです。
近頃の漫画は線の整った綺麗な絵柄が多いし、私もどちらかというとそういう方が好みなんだけど、この絵の迫力にはただただひれ伏すばかり。
目なんて顔の輪郭からはみ出ててまるでピカソ!
それなのに不自然さも感じさせず、実に表情豊か。
神輿大三郎の腕の長さなんて人間じゃないぞ!っていうぐらい長い!
だけど、それ以外の表現なんてつまらない。
主人公の瀬能宗一郎はなんて魅力的な男なんだろう!
ここまでいい男のキャラは滅多にお目にかかれない。
脇役たちもみんないい。
ストーリーも気持ちよく、最後が大団円ってところが実にいい!
買ってから何度も何度も繰り返し読んだのだけど・・・最近これ程繰り返し読んでも飽きない作品はなかったものだから、こういう作品に出会えることが出来て何だかとっても嬉しい。
もっと早く読んでいればよかった。